※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
ドイツのスラッシュ・メタル・バンド、 ヴェンデッタ(VENDETTA)が、1988年にリリースした2枚目のアルバム『Brain Damage』の2曲目に収録。
スラッシュ系をストリーミングで検索していたところ、最近になってアップされているのを発見〜!当時でもそこそこマニアックな存在でしたので、この辺りまでストリーミングでカヴァーしているのはありがたいですね〜。
ジャーマン・スラッシュ勢の中でも、知名度は劣るヴェンデッタですけど、84年に結成され、世代的にはパラドックス等と同世代で、三羽ガラスに続くあたりになります。かのノイズレコードからデビュー作をリリース後、80年代に2作のみを残して一旦解散。2000年代に復活して、さらに3作を残しています。
ツインギターを効果的に用いたヨーロッパのスラッシャーらしい、テクニカルでカッチリした音像を構築する一方で、ベイエリア系のシンガロングできる破天荒なノリも加味されたサウンドが、ヴェンデッタの特徴と言えるでしょう。
攻撃性強目の猛烈なスラッシュサウンドが渦巻くデビュー作もなかなかですけど、サウンドプロダクションがいかんせんチープなところがマイナス(だからいいというマニアも多いでしょうが)。2枚目では音像も太く、サウンドの整合性も一気にレベルアップしていて、メジャー系のバンドが好きなスラッシャーでも十分楽しめるでしょう。
今回ピックアップした「Brain Damage」は、一瞬オシャレなアルペジオのオープニングから、一気に怒涛のスラッシュへとなだれ込むチューンです!コロコロとテンポチェンジをかまして、ツインギターとツインヴォーカルで変化をつけながら展開していくアレンジはなかなかのモノ。各メンバーの力量も相当に高いです。
唐突に出てくるベイエリア風のサビ「ぶれ〜いん だめっじ!」は、シンガロング必至でしょう!なんかありそう他にない不思議な楽曲で、聴いていて面白いですね〜。そのわかりにくさが、ブレイクに結びつかなかった要因かもしませんが、色々と新たな発見ができる作品だと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!