※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。
カナダの スラッシュ・メタル・バンド、サクリファイス(SACRIFICE)が、1990年にリリースした3枚目のアルバム『Soldiers Of Misfortune』の3曲目に収録。
ヴォイ・ヴォド、アナイアレイターら、日本でも人気の高いバンドを輩出するカナディアン・スラッシュ・シーンにおいて、レーザーらとともに,裏番長?的存在で君臨するベテランスラッシャーがサクリファイスでしょう。
日本にも同名異バンドがいますが、こちらのサクリファイスは1983年にトロントで結成された古豪ですね。80年代当時のスラッシュブーム時でも音源は日本盤化されていませんが、2012年のスラッシュフェスで当時のラインナップでまさかの初来日を果たし、熱心なスラッシャーを喜ばせました。
ロブ・ウルビナティ(Vo, G)とジョー・リコ(G)によって始動したサクリファイスは、スコット・ワッツ(B)、ガス・ピン(Ds)の4人でランナップを固め、トロントのアンダーグラウンドシーンで活動を重ねます。
1985年の最初のデモ『The Exorcism』を挟み、正式音源を制作し、本国のディアボリック・フォースから1986年にデビュー作『Torment in Fire』としてリリースしました。
ここでは未完成ながらも初期衝動を叩きつけた、初期スレイヤーに通ずる激烈なスラッシュ・メタルを披露。アメリカではメタルブレイド、ヨーロッパではロードランナーから配給されたことで、本国以外にもその名を知らしめました。実際にトロントでスレイヤーの「Reign in Blood」ツアーのオープニングアクトも務めたようですね。
ライヴではアメリカに進出しつつ、1987年に2枚目のアルバム『Forward to Termination』をリリース。さらにデモ制作、ライヴを繰り返してオリジナルラインナップで当時最後にリリースされたのが、本作『Soldiers of Misfortune』でした。
デビュー作を最高傑作に挙げるマニアも多いと思いますが、個人的にはサウンドプロダクションと演奏力が格段にレベルアップし、より緩急と整合性が増した3枚目が好みですね~。
今回ピックアップした「In Defiance」は、猛烈な勢いで疾走するリフとドラミングが痺れる、強烈なスラッシュ・メタル・チューンです!イントロから踏みっぱなしのガス・ピンの突進力マックスのドラミングが実にクールですね~。ヘヴィネスを排除し、軽快な足回りでぶっ飛ばすスラッシュが最高に気持ち良い一撃になっています!
サクリファイスは4枚目リリース後の1993年に解散するも、2006年に再結成。その後も地道に活動を続けています。
ぜひ、一度聴いてみてください!