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【楽曲紹介】D.B.C. (DEAD BRAIN CELLS)/ ディー・ビー・シー(デッド・ブレイン・セルズ)「The Genesis Explosion」

※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。

 

カナダのスラッシュ・メタル・バンド、D.B.C. (DEAD BRAIN CELLS)/ ディー・ビー・シー(デッド・ブレイン・セルズ)が、1989年にリリースした2枚目のアルバムUniverseの1曲目に収録。

 

80年代当時、この2枚目のCDを買った際に、ジャケットに記された略称「DBC」の文字が大きすぎて「でぃーびーしー」と普通に読んでたんですが、正式名称は「デッド・ブレイン・セルズ」ですね。長いので今回はD.B.C. と表記しておきます。

 

1985年にモントリオールケベックで結成されたD.B.C. は、いわゆる「テクニカル・スラッシュ」にカテゴライズされるバンドです。カナディアン・スラッシュと言えば、ヴォイヴォド、アナイアレイターなど、圧倒的技量と強烈な個性を持った強者どもを想起しますが、マニアックな存在ながらD.B.C. も決して引けを取らないクオリティと個性散していました。同郷の後輩、ジ・アゴニストもテクニカルでしたし、脈々と紡がれたカナダ産ならではの特質が存在するんでしょう。

 

1987年にはランディ・バーンズのプロデュースによるデビュー作Dead Brain Cellsをコンバットからリリース。ここではテクニカルながらもクロスオーバーの要素を含有したスラッシュを披露しています。

 

ライヴ活動も本国のみならず全米でも積極的に行い、スレイヤーや前述したヴォイヴォドなどをはじめとする、お馴染みのスラッシュ勢多数と共演。シーンでの知名度を高めていき、デビューから2年後にリリースされたのが本作でした。

 

スペーシーなジャケットイメージが示すように、SFを題材にしたコンセプトアルバムに仕上がっています。ここでは数々の有名メタル作のエンジニアを務めたガース・リチャードソンを起用。サウンド面の進化も著しく、より複雑怪奇でテクニカルかつヘヴィな音像を奏でていますね。

 

ベース&ボーカルを務めるフィル・ダーキンが絶叫タイプの唱法でなく、朗々と唱える抑え目の歌唱で、D.B.C.のサウンドスタイルに、より無機質でクールなイメージを付加しているのが個性と言えるでしょう。

 

今回ピックアップした「The Genesis Explosion」は、コンセプト作の冒頭を飾る、D.B.C.らしさを凝縮したテクニカルなスラッシュ・メタル・チューンです!特異なスラッシャーとして、そのミュージシャンシップの高さを思い知るには最適の一撃でしょう。当時MVが制作され、2005年にカナダのとあるCMに使用されたらしく、彼らの代表曲とも言えるかもしれません。

 

その後、3枚目を制作途上に残念ながら解散しましたが、2000年代に断続的に復活しています。その幻の音源も含めストリーミングで聴けるので、過小評価されたスラッシャーとして試してほしいですね!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

The Genesis Explosion

The Genesis Explosion

  • Dead Brain Cells
  • ロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes