※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます！
スイスのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、ガンシャイ（GUNSHY）が、1995年にリリースした1枚目のアルバム『Mayday』の2曲目に収録。
なんとなく記憶の片隅にあった（汗）90年代のメロハーバンド、ガンシャイがストリーミングでもひそやかに解禁されていました～。この唯一のアルバムである本作が、2022年にデンマークのライオンズ・プライド・ミュージックから再発されていたからですね。ボーナス曲では同郷のゴッドハードのレオ・レオーニがゲスト参加してます。
筆者は今は無きドイツの名門メロハーレーベル、ロングアイランド・レコーズからリリースされたCDを当時買ったんですが、この再発ではジャケットが全く別物に変わっています。ちなみに1996年に日本盤が出ていますが、ここでもジャケが違い（オリジナルに色付けたみたいな感じですが）こだわりが意味不明ですよね（笑）。
1994年に結成されたガンシャイは、1990年にメジャーデビュー作をリリースしたスイスのオキシドというバンドが母体になっています。そのオキシドで成功を得られなかったメンバー3人ジョン・ルーク（Vo）、パトリック・ライリー（Key）、マーク・レヴィン（B）に、オキシドの初期に在籍した2人スティーヴ・デ・ビアシ（G）とマックス・ザック（Ds）を加えた5人編成で、ガンシャイを始動しました。
そして前述したロングアイランドからのデビューとなったのが本作でした。ゲストとしてブラック・アンド・ブルーのジェイミー・セント・ジェームス、トミー・セイヤー等が参加していますね。
スイスのメロハーと言えばチャイナ辺りを想起しますが、このガンシャイもキーボードを含む編成らしく、シンセも効果的に用いた良質なメロディアス・ハードサウンドを聴かせてくれます。
90年代半ばという時代を感じさせない、80sライクなテイストを存分に味わえますが、ヨーロッパのウェットな感触というより、ボン・ジョヴィに代表されるアメリカンで大陸的なアリーナロック風味のメロハーが特徴ですね。
今回ピックアップした「You Take My Heart」は、メロウなギターとシンセの響きに導かれて始まる、キャッチーでポジティヴなフィーリングに満ちたメロディアス・ハード・ロック・チューンです！
楽曲のテイストやボーカルの声質に加えて、キラキラしたシンセと分厚いコーラスも含めて、テラ・ノヴァに近い雰囲気が感じられていいですね～。良質な作品にもかかわらず、日本ですら注目されずじまいで、結局たった1枚だけで解散してしまったのは、時代背景とスイス出身という部分は無関係ではないでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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