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【楽曲紹介】サラセン(SARACEN)「Ready To Fly」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!

 

イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、サラセン(SARACEN)が、1981年にリリースした1枚目のアルバムHeroes, Saints & Fools』の7曲目に収録。

 

今回はNWOBHMらしからぬシンフォニックかつメロディアスな音楽性で、隠れ名バンドとしてマニアの評価も高いサラセンをご紹介しましょう~。

 

ダービーシャー、マトロック出身のサラセンは、1976年にLAMMERGIER名義でリチャード・ロウ(Key)とロブ・ベンデロウ(G)により結成されました。中心メンバーがキーボーディストだったのが、その後のサラセンの音楽性を左右したのかもしれません。

 

メンバーチェンジを繰り返しつつ、スティーヴ・ベットニー(Vo)らのラインナップに固まり、1981年にサラセンへとバンド名を変更。NWOBHMが落ち着きかけた1981年夏頃からレコーディングを開始。10月にはニュークリアス・レコーズから本デビュー作をリリースしました。翌年ひっそりと日本盤もリリースされていますね。

 

NWOBHMらしさを匂わせながらも、キーボードを効果的に導入。シンフォニックかつメロディアスなデビュー作とは思えぬ質の高いサウンドに仕上げました。これをわずか4日間のレコーディングと5時間のミックスで完成させたというんですから驚きです。

 

これだけのアルバム出しながらもNWOBHMムーブメントには乗れず、サラセンは新たにお馴染みニート・レコーズと契約。1984年にシングル『We Have Arrived』とよりメロディアスさを増した良作である2枚目のアルバム『Change of Heart』をリリースするも成功を収めることなく、1985年に解散してしまいました。

 

今回ピックアップしたアルバムラストを飾る「Ready To Fly」は、サラセンの中ではNWOBHM度が強い、ギターをフィーチャーした劇的なヘヴィ・メタル・チューンです!メタルとしてのダイナミズムとメロディックな旋律のバランスが絶妙な名曲レベルの一撃と称しても過言ではないでしょう。

 

ハイライトはエンディングに向かって扇情的なフレーズを次々に連発するギターソロですね~。「Rock Bottom」におけるマイケル・シェンカーばりに、これでもかと畳みかけてくるソロワークは、NWOBHMに残る名演として評価されてもいいと思います。

 

80年代当時はその実力を正当評価されずに終わったサラセンでしたが、2000年代に入り再結成を果たし、ナウ・アンド・ゼン、エスケイプといったメロハーレーベルから良質な作品を4枚リリースしています。本来のシンフォニックでメロディアスな音楽性から考えると自然な流れだったんでしょうね。この辺りもメロハー括りでまた紹介したいですね。

 

ちなみにストリーミングでは再結成後の『Red Sky』とのカップリング作がアップされています。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Ready to Fly

Ready to Fly

  • Saracen
  • ロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes