※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、メイニーアックス(MAINEEAXE)が、1985年にリリースした2枚目のアルバム『Going for Gold』の2曲目に収録。
80年代も半ばに差し掛かろうとした頃、すっかり斜陽していったNWOBHMの救世主として、日本でももてはやされたトーショー・ブレイド。今回取り上げるメイニーアックスも、トーキョー・ブレイドと同じパワーステーション・レコーズからのデビューということで、マニアの期待を集めたバンドでした。
81年にヨークで結成されたメイニーアックスは、元々TRANS-AMの名義で活動しており、女性ボーカルを擁していたらしいですが、シンガーを元フライトのミック・アダムソンに交代。パワー・ステーションからのデビュー直前に、バンド名もメイニーアックス(読みにくさは変わらないですけど)に改めました。
ちなみに、パワーステーションの設立者であるケヴィン・ニクソンでは、70年代半ばのグラムロックバンド、前述したフライトで、ミックとともに活動していたんですね。
84年のデビュー作は、レーベルメイトであるトーキョー・ブレイドのイメージに近いサウンドで、マニアからの歓迎を受けましたが、リズム隊をチェンジし、元SYARのメンバーを加えたツインギター体制に強化してリリースされたのが『Going for Gold』でした。
この変化が大当たりで、NWOBHMらしさを感じさせつつも、よりレベルアップされたサウンドを提示。マニアックながらもブリティッシュ・メタル・シーン底上げへの期待に応えるバンドに成長を遂げました。
今回ピックアップした「The Score」は、アルバムの中でも1、2を争うスピード感とパワーに溢れた正統派ヘヴィ・メタル・チューンです!
ミックの英国風味のあるハイトーンや、ジャリジャリとエッジの効いたディストーションギターの組み合わせゆえか、タイガーズ・オブ・パンタンあたりのテイストを彷彿とさせます。中間部のブレイクのハッとさせるアレンジなんかもツボを得ています。
ジャケットは中々にひどいものの、、アルバムの出来は十分に及第点でトーキョー・ブレイドとセットなら日本でもそこそこ話題になったのでは?と思えます。次作のミニアルバム『The Hours of Hunter』もドライヴ感に溢れカッコよく、嬉しいことにストリーミングで聴けるので、試してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!