※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、シャトー(CHATEAUX)が、1984年にリリースした2枚目のアルバム『Fire Power』の1曲目に収録。
今回のメタルど真ん中括りは、例によってNWOBHM関連でいってみましょう~。このシャトーは(昔読み方が不明で”チャテウクス”みたな誤読をしてました笑)、カーカスのビル・スティアーも大好きだというNWOBHMの後発組バンドのひとつです。
イギリスのチェリーレッド・レコーズが、当時のHWOBHMの権利を多く有しているため、こうした当時日本盤未発売で比較的マニアックバンド達も、ストリーミング解禁されているのは嬉しい限りですね~。
シャトーはティム・ブロウトン(G)を中心としたトリオとして、1981年にグロスターシャーのチェルトナムで結成されました。当初スティーラーと名乗っていましたが、改名後、NWOBHMマニアにお馴染みのエボニー・レコーズと契約。初音源として1982年に2曲入りの7インチシングル「Young Blood」をリリースし、ここではベーシストがボーカルも兼任していました。
1983年にはエボニーから初フル作『Chained And Desperate』をリリースしましたが、ここではグリム・リーパーのスティーヴ・グリメットがシンガーを務めていますね。あくまでゲスト扱いではあるものの、エボニー特有の劣悪な音質から抜けてくるような、初々しく強靭なハイトーンボイスを聴かせてくれます。
結局、リズム隊2人が入れ替わり、心機一転で制作、リリースされたのが『Fire Power』でした。プリーストより随分前にこのタイトルを冠した本作には、スティーヴは参加せず、新加入したベーシストのクリス・メイソンがボーカルを兼任。パワートリオを維持しました。
1985年には同ラインナップで3枚目の『Highly Strung』をリリース。エボニーのままながらプロダクションも幾分向上し、パワー・メタル風味の硬質なサウンドを披露。とはいえ商業的にも振るわず、1986年に短命で解散してしまいました。
3作ともNWOBHMらしさを漂わせながらも、一長一短のある仕上がりになっており、一般的にはスティーヴが参加したデビュー作の評価が高いかもですけど、個人的にはバランス良い仕上がりの2枚目が好みですね~。
今回ピックアップした「Rock And Roll Thunder」は、オープニングを飾るに相応しい「ロックンロール」というより、むしろ「ヘヴィ・メタル・サンダー」な爆走チューンです!「ウッ!」の掛け声一発で疾走し始め、リフに次ぐリフで終始押しまくる展開が実にクールですね!
ストリーミングで3枚とも聴けるので、作風の違いも味わってほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!