※誰が聴いてもヘヴィ・メタル！な楽曲を紹介していきます！
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ディーラー（DEALER）が、1986年にリリースした1枚目のアルバム『First Strike』の1曲目に収録。
今回はジャパメタの「ダブルディーラー」ではなくて、、タイミング遅れ系？のNWOBHM「ディーラー」です。こうしたNWOBHMマニア御用達のバンドも最近意外とアップされており、有名無名問わずなんでも気軽に聴ける、ストリーミングの利点を実感する瞬間ですね。
しかもストリーミングのプラットフォーム上での見え方も有名無名問わず変わりませんからね。存在を知らない人にレコメンドもしてくれますし、ディーラーのように現存の知る人ぞ知るバンドにとっては、好状況なのは間違いないでしょう。
サイレンセスター出身の5人組のディーラーは、結成は1979年とNWOBHM全盛期に遡ります。アックス・ヴィクティム、ローンウルフからディーラーに名義を変えつつ、初デモ音源の発表は1982年と、すでにムーブメントのピークアウト後でした。
ようやくグリム・リーパー等で知られるエボニーレコーズと契約してリリースした正式な本デビュー作は、80年代も後半に差し掛かった頃ですから、何とも根気強く活動し続けた様子が伺えますね。
そうした草の根的な活動状況が表すように、デビュー作で呈示したのは、化石といえるような旧態然としたNWOBHMサウンド。煌びやかなメタルバンドが闊歩する1986年とは思えぬ代物でした。エボニー特有のくぐもった劣悪なサウンドプロダクションが、その印象に拍車をかけています。
それでも面白いもので、当時は時代遅れのNWOBHMと揶揄されたこうしたバンドも、時代が巡り巡って今改めて聴くと決して悪くありません。演奏もパフォーマンスも平均レベルはクリアした正統派メタルど真ん中ですし、この籠った音像すら愛おしさを感じますね（笑）。
今回ピックアップした「When Midnight Comes」は、アルバムのオープニングを飾るに相応しい、適度な疾走感を持った正統派のヘヴィ・メタル・チューンです！派手さはなくとも、メタルの定型にきっちり則った展開が、メタルを愛するものに安心感を与えてくれるでしょう。
90年代にはメンバーの大半がゼロコーポレーションから日本盤もリリースしたヴァンダムンとして活動し、その後再びディーラーとして活動を続けています。
ぜひ、一度聴いてみてください！
- provided courtesy of iTunes
