※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカ/カナダのメロディアス・ハード・ロック ・プロジェクト、L.R.S.(エル・アール・エス)が、2014年にリリースした1枚目のアルバム『Down to the Core』の3曲目に収録。
こうして改めてカタカナ表記すると、なんだか怪しげな会社のようなチープなネーミングですけど汗、トミー・ラ・ヴェルディ(Vo)、ジョシュ・ラモス(G)、マイケル・ショットン(Ds)の3人の頭文字を組み合わせたプロジェクト名になります。
頭文字に合わせてそれぞれをご紹介すると、ラ・ヴェルディは90年代初頭にスコット・ゴーハムらと結成した21ガンズにシンガーとして参加していました。こちらは以前のコラムで1曲取り上げていますね。
ラモスは非凡なるメロディメーカーとして、メロハーファンにはお馴染みのギタリストでしょう。ザ・ストーム、トゥー・ファイアーズを始め、数多くのバンドやプロジェクトでその実力を発揮してきました。ザ・ストームも以前のコラムでご紹介しています。
そして、ショットンはメロハーファンにお馴染みのバンド、カナダのヴォン・グルーヴのドラマーとして活動してきました。こちらも以前のコラムで1曲取り上げてますね。
一見、なんの関連性のない3人ですけど、フロンティアーズの企画によるメロハープロジェクトのメンツとして組み合わされた訳です。主なソングライティングとプロデュースは、フロンティアーズお抱えのアレッサンドロ・デル・ヴェッキオとなっています。
数多に模造され続けるフロンティアーズ関連のプロジェクトは、正直食傷気味なのは否めず、メロハーファンとしては複雑な思いがしますが、このL.R.S.に関しては、比較的当たりのプロジェクトのひとつだったと言えるでしょう。
アレッサンドロが手がける楽曲は、ジャーニーをつまみ食いした感(汗)は否めないものの、その完成度は及第点をあげられますね。何より、ジャーニー系ならお任せのラモスのプレイに加え、スティーヴ・ペリーを意識したようなラ・ヴェルディのハイトーンが意外とハマっているのがいいですね〜。
メンバーによる楽曲も収められており、今回ピックアップした「I Can Take You There」は、ショットン作による哀感をたっぷりと湛えた、ミッドテンポで聴かせるメロディアス・ハード・ロック・チューンです!
狙ったようなジャーニー感も薄く、正直メンバーのペンによる楽曲で全て構成できれば、さらによかったのでは?と思わせてくれます。せっかくの良質なプロジェクトでしたが、この1枚だけで終わってしまったのは何とも残念でした。
ぜひ、一度聴いてみてください!