※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、トップ・ノッチ(TOP NOTCH)が、2022年にリリースした1枚目のアルバム『Mean and Smooth』の 1曲目に収録。
今回のヘア/グラムメタル括りは、ナッシュビルの80sメタル系の発掘レーベル、FnAレコーズのリリースの中からいってみましょう〜。
LAをベースにしたトップ・ノッチの結成は1984年と、LAメタル隆盛期の頃ですね。ソングライティング担当のエリック・ケロッグ(G)とケン・ロバートソン(Vo)を中心に4人組のラインナップにより活動を続け、1987年、88年にはデモを制作。これらが南カリフォルニアのラジオ局でオンエアされ好評を得ました。
ロキシーをはじめとする西海岸の有名クラブにも出演し、ウォレント、ラフカット、ポイズンといったメジャーに進出するバンドのオープニングアクトを務めるなど、着実に知名度を高めていきました。
そうしたなかで、当時ガンズ・アンド・ローゼズらをマネージメントする会社に目をつけられ、メジャーのポリグラムとの育成契約を結ぶことに成功します。ゆくゆくはメジャーで契約する前段階まで到達したということですね。
また、エリックはソングライターとしての能力が買われたことで、オートグラフのスティーヴ・プランケットらとの結びつきが生まれ、スティーヴのソロ用の楽曲を共作する関係性まで構築していきました。
まさに順風満帆、あとはメジャーと正式契約してシーンに躍り出るぞ!と機が熟す直前に、数多のヘアメタル系バンドの悲劇と同様に、オルタナ・グランジの波にのまれてしまい、メジャー進出の道を絶たれてしまいました。。
そんなストーリーを持つトップ・ノッチが、80年代に残していた前述のデモを含めたお蔵入り音源を、FnAレコーズが未発表音源集として数十年後、世に送り出したわけですね。その音楽性はジャケに映る彼らの風貌のイメージそのまま。典型的なLAのヘアメタルを体現しており、当時の空気を運んでくれるかのようですね。
今回ピックアップした「Doing Something Right」は、ハードなギターリフ主体ながらも、キャッチーでポップなメロディが躍動するハード・ロック・チューンです!演奏もパフォーマンスも、流石にメジャー寸前にいったレベルを示しています。もう少し早く無事にデビューしていれば、、そんな妄想を巡らせながら味わうのも良いでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!