※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ラットルシェイク(RATTLESHAKE)が、2012年にリリースした1枚目のアルバム『Rattleshake』の1曲目に収録。
このヘア/ グラム・メタル括りでは、ちょいちょいご紹介している、80sヘアメタル特化型レーベル、エオニアン・レコーズから発掘リリースされたバンドを今回もいってみましょう〜。
サンフランシスコ出身のラットルシェイクは、80年代後半から90年代初頭にかけて、西海岸を中心に活動していた5人組です。バンドはサンフランシスコのマッド・アンソニーというバンドに在籍していたメンバーを中心に、ライナップを加えながら形成されていきました。
エオニアンから2012年に発売された発掘音源には7曲が収録されていますが、クレジットでは1989年夏に、カリフォルニアのリッチモンドでレコーディングされています。さらにマスタリングが行われたのが2008年ですから、20年以上の時を経て不完全な形とはいえようやく日の目を見たんですね。
実際に音を聴いてみると、モトリーやスキッド・ロウ辺りを彷彿とさせる、メタルテイストを滲ませたバッドボーイズ・ハードロックンロール中心に、80sのヘアメタル系のど真ん中を行くようなサウンドが繰り広げられています。
楽曲のレベルにバラつきはあるものの、エオリアんの発掘関連の中では、比較的レベルが高い方でしょう。アー写をみてもルックスはそれなりに粒揃いで、他の発掘系でも書いてますけど、ちゃんとしたプロデューサーやレーベルがつけば、ブレイクも夢ではなかったかもしれません。
ところがラットルスネイクが、西海岸を中心にライヴを行った頃は、すでに時代は90年代に突入。彼らはウインガー、テスラ、ウォレント等のオープニングアクトも務めたようですが、当時の日本は勿論、世界のメタルシーンにそのバンド名が伝わることはありませんでした。
今回ピックアップした「Shootin' Whiskey」は、この音源集のオープニングを飾る、ドライヴ感たっぷりに躍動するハードなロックンロール・チューンです!しゃがれたハイトーンでシャウトするボーカルの声質は特徴的で、楽曲やサウンド自体もメジャー感すらあり、当時の本場バンド群の層の厚さを改めて見せつけられますね〜。
CDのブックレットには、「成功への道を時速150マイルで駆け抜けていたのに、ニルヴァーナが現れて、クソみたいな道に変えてしまった」とメンバーのコメントが掲載されていますけど、まさにこの時代に成功やメジャー進出のチャンスがあった、全てのバンドの気持ちを代弁するようです。
ぜひ、一度聴いてみてください!