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【楽曲紹介】デフ・レパード(DEF REPARD)「No You Can’t Do That(Out-Take)」

※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!

 

イギリスのハード・ロック・バンド、デフ・レパード(DEF REPARD)が、2024年4月26日にリリースした完全生産限定盤『Pyromania (Super Deluxe)Disc2の1曲目に収録。

 

デフ・レパードをスーパーグループに導いた代表作にしてHM/HR史に残る金字塔、『Pyromania(炎のターゲット)』の発売から40周年を記念したスーパー・デラックスエディションが発売になりました〜。

 

当時マイケル・ジャクソンの『スリラー』に肉薄する全米ビルボード2位を獲得し、全米だけで1000万枚以上の売り上げを記録。世界的なバンドになったわけですが、日本での状況というとミュージックライフのような洋楽誌のレビューも決して良くなく、全く盛り上がっていなかったのを覚えています。今となっては嘘のような話ですよね。

 

あれから40年の節目、今では日本のファンにも愛されるHM/HRのド定番作品ということで、日本のファンの期待度も高い企画、ヴァージョンと言えます。ストリーミングでも公開されている4枚組CDによる音源部分ですが、注目はオリジナル、ドイツ、LA2箇所でのライヴ以上に、ディスク1枚分に及ぶ未発表のデモを中心とした音源でしょう。

 

なんでもジョー・エリオットが自宅倉庫を漁っているうちに偶然発見した音源とのことで、当時スタジオで収められた原石がそこには封印されています。タイトルすらない楽曲になる前の「音のカケラ」や、お馴染みのタイトルはついていても、歌がないリフのアイデアといった音源なので、『炎のターゲット』を熱烈に聴き込んできたHM/HRファンが、そこに歴史的価値を見出しながら没入して楽しむのが正しいんでしょうね。

 

その中でも注目度が最も高いであろう未発表曲のデモ「No You Can’t Do That(Out-Take)」をピックアップしました!実はタイトルこそつけられていますが、これも歌が入っていません。ミドルテンポでシンプルなリフとアルペジオを伴い、3分強ほどの短い尺で淡々と展開していく、正直さしたる面白みもない音源かもしれません。

 

それでもたかがバッキングトラックですが、聴いているとあの『炎のターゲット』の頃のデフ・レパードだけが醸し出す空気感が音像から滲み出ており、コードワークの妙も相まって、すごく貴重な物を堪能できている気分に浸れるんですよね〜。

 

個人的にはジョー・エリオットならこういうメロディを歌うんじゃない?と脳内で勝手に歌メロを妄想作曲しながら聴いてみたら、100倍楽しめました(笑)。せっかくこの貴重なバッキングトラックがあったのなら、今のジョーに歌入れしてもらって、完成形を聴ければよかったのになあと思いました。

 

パッケージの方には、ブルーレイで別ミックスやMVも楽しめますし、ブックレットもなかなか力が入ってます。お値段1万円以上か、、、言っているうちに売り切れそうですけど、お買い上げするかどうか、正直迷ってます(笑)。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

No You Can't Do That

No You Can't Do That

  • provided courtesy of iTunes

 

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