※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
ドイツのハード・ロック・ギタリスト、マイケル・シェンカー率いるハード・ロック・バンド、マイケル・シェンカー・グループ(THE MICHAEL SCHENKER GROUP)が、2024年3月29日にリリースしたCD6枚組ボックスセット『Is It Loud Enough? Michael Schenker 1980-1983』Disc5の13曲目に収録。
昨日はデフ・レパード『炎のターゲット』の発売から40周年記念のパッケージをご紹介しましたが、こちらも周年記念の一種と言えるでしょう。この中に収められた『Built To Destroy』からちょうど40年、他の3枚はすでにそれ以上の時間が経過していますが、マイケルのMSGとしての絶頂期をまとめて振り返る企画BOXとなっています。
当時の日本盤LPから数えると、CDで再発されたものも含め複数枚買ってきたMSGの初期4枚不朽の名作群ですけど、内容を見てついついポチッてしまいました。基本はストリーミングで十分満足なので、CDの購買意欲が湧いたのは久々かもしれません。
やはり当時聴きまくった回数が断然多かったですし、内容や思い入れも含めて別格なんですよね。しかも今回は『Built To Destroy』の2ヴァージョンも含むCD4枚に加え、デモや未発表音源多数のCD2枚、さらに内容充実のブックレット付きで、8000円程度のお値段は大変お得!通販番組並みに一家に1セットオススメしたくなります(笑)。
後から出るのかわかりませんけど、結構品切れ状態で売れてるみたいですし、輸入盤国内仕様が同時に出なかったのは落ち度がありますよね。
さて、ストリーミングでも聴ける注目の未発表音源部分ですが、どれも当時を紐解く歴史的、資料的があって興味深いものがあります。とりわけハイライトは今回ピックアップした未発表曲の「Don't Take It Out On Me (Non-Album Track)」でしょう!
こちらのレコーディングメンバーはマイケル、ゲイリー・バーデン(Vo)、クリス・グレン(B)、テッド・マッケンナ(Ds)、アンディ・ナイ(Key)となっており、『Built To Destroy』のレコーディング時のアウトテイクですね。
シンセの響きを伴い、変拍子ながら軽快なリズムで楽曲は進んでいきます。さしたるメロディの強いフックがあるわけではないですが、サウンドもアルバム同様にミックスされ、捨て曲の類では決してないですね。
ゲイリーのお馴染みの歌唱とヴォイス、テッドのスネアの音色など、当たり前ですけど『Built To Destroy』のまんまで、40年の歳月を経て貴重な発掘を聴けた!という嬉しさが込み上げてきます。今のどんな新曲を聴けるよりもしっくりくるのは、これまでアルバムに触れてきた回数の多さゆえでしょう。
そして何より、マイケルの2回に渡るソロの素晴らしいこと!エモーショナルで歌うように弾きまくる流麗なフレージングには、惚れ惚れさせられます。この頃のマイケルが好きだった(過去形、、、(汗))んだよなあ〜と、自ら再認識させられましたね。
ボックスを買わなくても楽曲は聴けますので、ゴールデンウィークにまとめてMSGの歴史を振り返るのもいい時間かもしれません!
ぜひ、一度聴いてみてください!
過去の関連コラムはこちら!