※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
イタリアのヘヴィ・メタル・マルチプレイヤー、ヴァレンティノ・フランカヴィラ(Valentino Francavilla)が、2024年5月10日に1枚目のアルバム『Midnight Dreams』をリリースしました。
昨日ライオットの新作レビューをしましたが、7月の来日時に行う「RIOT祭」への参加が決定しているアーティスト、ヴァレンティノ・フランカヴィラのアルバムも、ストリーミングにアップされていたので、こちらもついでにご紹介しましょう~。
ヴァレンティノって誰?ハイブランドのデザイナー?(笑)みたいなメタルらしからぬアーティスト名ですけど、イタリアのメロディック・パワー・メタラー、ホワイト・スカルのギタリストだったんですね~。
ホワイト・スカルという名前を見て、あのC級(失礼!)マニア向けメロパワバンドのメンバーか~、、、と一気に期待を削ぐ落胆を正直言って感じました。2000年代前半に同じイタリアのフロンティアーズからアルバムが出てましたけど、たまたま耳にした音源が中々にしょっぱく、、、その悪い印象(汗)が強烈に残っていました。
調べてみると、ヴァレンティノが在籍しているのは2019年以降ということで、筆者が知ってた時代のホワイト・スカルではありませんでした。とはいうものの、ホントにソロで聴くに堪えるメタルをクリエイトしているのか?先入観無しで本作を聴いたんですが、、。
えっ、ホワイト・スカルのギタリストのソロ作って噓でしょ?と疑いたくなるほどに、普通にレベルが高くてびっくり!(笑)。「ライオット以上にライオット」なんていう謳い文句も、あながち盛り過ぎではなく納得なほどに『Thundersteel』期のライオットを想起させるパワーメタルがさく裂!
そこにハロウィン由来のキーパーメロディとピロピロ速弾きリード、インペリテリ風味の剛球正統派ギターリフ等が髄所で噛み合い、極上のメロスピ、メロパワワールドを1人で展開していきます。楽曲を作って、ギター弾いて歌ってって、このレベルの高品質なメタルをワンマンでクリエイトしちゃったんですから大したもんです。
まあ露骨に先人たちの元ネタを再活用している部分が多いのは否めないものの、これだけレベル高くアウトプットできれば問題ないでしょう。ワンマンということでドラムマシーンを使ってるんでしょうけど、そうしたギタリストのソロ作にありがちなワンマン感があまり気にならない、バンドっぽさが感じられるのも好印象ですね~。
アルバム自体は今回の日本盤リリースより随分前の昨年に、すでに発売済でしたけど、マニアだけが知るにはもったいない逸材として、とりわけ日本では注目されていくでしょうね。今回の来日でその実態や真の実力が明らかになってしまうわけですから、良い方に期待を裏切ってほしいものです。
もしライヴでも確固たる実力を証明できれば、ソロから派生したバンドとか、有名バンドへの加入もある得るんでしょうけど、とりあえずまずはホワイト・スカルは、早く辞めた方がいいですよ(笑)。
今回はアルバムの2曲目に収録された「Fireland」をピックアップしました!冒頭のインペリテリ風味の強引且つ実直なメタルリフ一発でやられました。
聴いてほしい度
84%
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