※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!
アメリカのロック・バンド、 ジ・エフェクト(THE EFFECT)とアメリカのロックシンガー、スティーヴ・ペリー(Steve Perry)が、5月7日にリリースしたニュー・シングル『It Could Have Been You』に収録。
「スティーヴ・ペリー」「新曲」というパワーワードを見るだけで、無条件に反応してしまいますね(笑)。スティーヴ絡みでは、以前ご紹介したドリー・パートンとのコラボによるジャーニーのセルフカヴァーが記憶に新しいですが、再びジャーニーのセルフカヴァー曲で登場になります。
今回はジ・エフェクトとの共演ですが、この聞きなれないバンドはスティーヴ・ルカサーの息子のトレヴ・ルカサー(G)と、フィル・コリンズの息子のニック・コリンズ(Ds)らによって、2023年に結成された4人編成バンドなんですね~。
それぞれの親があまりに有名で、同じパートを担当しているのも面白いですね。今回スティーヴと共演したいきさつですが、元々スティーヴはトレヴが9歳の頃から面識があり、最近になってジ・エフェクトのこと等で話をする機会があったようです。
その中で、トレヴがジャーニーの「It Could Have Been You」がアルバムで一番好きな曲だということを知り、まったく同じ意見を持っていたスティーヴは驚きました。それがきっかけで、スティーヴはトレヴにカヴァーを勧め、やる気になったトレヴはゲスト参加を依頼し、それをスティーヴも快諾した、、、という経緯だったんですね。
さて、この「It Could Have Been You」という曲ですが、ジャーニーのアルバム『Raised on Radio』の9曲目にひっそりと収録されています。この作品では「Be Good to Yourself」やタイトル曲といったところが有名かつ人気でしょう。正直、ジャーニー大好物の筆者も、今回のカヴァーで「こんな曲はいってたっけ?」と意識したほどでした(汗)。
スティーヴいわく「いつもダイヤモンドの原石だと感じている」という「It Could Have Been You」ですが、確かに派手さはないものの、噛めば噛むほどに染み入るメロディを持った楽曲ですよね。
それを現代のクリアでビッグなサウンドプロダクションのもと、ジ・エフェクトはヘヴィでパワフルな音像に仕立て直して呈示しています。トレヴの歪み強めなヘヴィなギターと、ニックのドラミングも中々のものですね~。
シンガーのエメット・スタングがメインで歌っているので、正直スティーヴの声はさほど明確に聴きとれないものの、大好きな楽曲のカヴァーを通じて、久々にロックを歌う喜びが伝わってくるようです。
スティーヴは「とてもパワフルなリ・イマジネーション・ヴァージョン」と表現している通り、楽曲の素晴らしさに加え、ロックシンガーとしてのスティーヴを再提示してくれた、とても意義あるカヴァーと言えるでしょう!
これがきっかけで、スティーヴの中にあるロックシンガーとしてのスピリットに灯がともるのか?ジャーニーで少しでも歌う気持ちが芽生えるのか?可能性は低くとも、1パーセントくらい(笑)期待したいものです。
ジ・エフェクトもシンプルに良いバンドなので、オリジナル曲を改めてご紹介したいですね!
聴いてほしい度
86%
MVはこちら!
ジャーニーヴァージョンはこちら