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【楽曲紹介】 マニック・エデン(MANIC EDEN)「Gimme A Shot」

※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!

 

オランダ /  アメリカ混成のハード・ロック・バンド、マニック・エデン(MANIC EDEN)が、1994年にリリースした1枚目のアルバム『Manic Eden』の2曲目に収録。

 

エイドリアン・ヴァンデンバーグがイケイケ状態のホワイトスネイクに突如加入してしまい、大好きなヴァンデンバーグが自然消滅してしまったのは、80sメタルシーンの中でがっかりしたメンバーチェンジ事件?ベスト5(笑)に入りますね〜。

 

結局、華々しく活動しつつも1990年末にはホワイトスネイクは活動休止。デヴィッド・カヴァデールと一旦袂を分かつわけですが、そんなエイドリアンが、ホワイトスネイクのリズム隊のルディ・サーゾ(B)とトミー・アルドリッジ(Ds)を引き連れて結成したのが、マニック・エデンでした。

 

シンガーには当初、ハウス・オブ・ローズのジェイムズ・クリスチャンが参加していましたが、のちに元リトル・シーザーのロン・ヤングにチェンジしてデビュー作がレコーディングされました。

 

80sに栄華を誇ったHM/HR勢の低迷期真っ只中、エイドリアンの新展開ということで、日本では先行発売されるなど、新たなスーパーグループとして期待が高まりましたね。ヴァンデンバーグ的な音楽性やギタープレイよ再び、という淡い願いを抱いたファンもいたでしょう。

 

結果としては、ヴァンデンバーグともホワイトスネイクとも異なる、ブルージーなテイストに色濃く塗り込められた「渋すぎる」ハード・ロックを全編で展開。商業主義を極めたSlip of the Tongueからの揺り戻しの意味合いもあったんでしょうけど、今度はこっち方面に行ったか〜、と失望したファンも多かったでしょうね。

 

正直筆者もそんな失望組の一人でしたが(笑)、こうしてストリーミングで最近解禁された本作を聴くと、ヴァンデンバーグの復活後の作品で耳が慣れているからか(汗)、音楽性を理解すれば決して悪い作品ではありません。なんちゃってジミヘン風味のエイドリアンのギタープレイも、こういうのがやりたかったのねと思えます。

 

今回ピックアップした「Gimme A Shot」は、渋い70sテイストながらも比較的アップテンポでドライヴするハード・ロック・チューンです!日本盤CDは曲順が違って10曲目でしたけど、アルバム序盤の方が映える1曲ですね。なんだかカヴァーデールが歌ったら一番しっくりきそうなのが面白いところです。

 

この曲もそうですけど、アルバム全編でエイドリアンよりもルディとトミーのリズム隊の生々しいプレイが強烈!シンプルな編成とこうした音楽性ゆえに、その凄みが改めて伝わってきて、一番の聴きどころと言えるでしょう。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Gimme a Shot

Gimme a Shot

  • Manic Eden
  • ハードロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes