※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
オランダのメロディアス・ハード・ロック ・デュオ、トゥー・オブ・ア・カインド(TWO OF A KIND)が、2007年にリリースした1枚目のアルバム『Two of a Kind』の1曲目に収録。
メロディ愛好家の暗黒期の90年代に一筋の光を照らす存在として、日本のメロハーファンに圧倒的支持を集めたテラ・ノヴァの人脈と、フロンティアーズによるニュープロジェクトとして生まれたのがトゥー・オブ・ア・カインドでした。
中心となって指揮したのがテラ・ノヴァのフレッド・ヘンドリックスで、彼はプロデュース、ソングライティングに加え、ベースを担当。加えてテラ・ノヴァからジェシーノ・デローザス(G)、ロン・ヘンドリックス(Key)がバックを固め、現在はプレイング・マンティスでもプレイしているハンス・ザント(Ds)も参加していますね。
がっつりテラ・ノヴァのバッキングに乗せて歌う「Two」の部分は、オランダ人女性シンガーのエスター・ブロウンズとアニータ・クレインメイヤーの2人。それぞれNight ShadeとFast forwardというバンドでの経歴がありますが、裏方を中心にキャリアを積んできました。
さしずめテラ・ノヴァの妹分というところですが、妹と呼ぶには年齢がアレなので(汗)、あくまでも本家から派生した女性ボーカルにとっ変えてみたサイド・プロジェクトという位置づけでしょう。
サウンドの方向性は、作っているメンツがほぼ同じということで、限りなくテラ・ノヴァに近いテイストを放つ良質な楽曲とメロハーを聴かせてくれます。曲の出来不出来はあるものの、決してこれまでに残った曲を使いまわしたような印象はなく(笑)、しっかりこのプロジェクトにもフォーカスしている感じでしたね。
肝心のエスターとアニータの歌唱ですが、年齢やキャリア相応の歌唱力の高さはさすがで安定感抜群。ちょっとアダルトで落ち着いた声質相まって、安心して美しいメロディを堪能できるでしょう。
今回ピックアップした「Light in the Dark」は、オープニングを飾るに相応しいエスターとアニータの分厚いコーラスワークが光る、スリリングな雰囲気も湛えたメロディアス・ハード・ロック・チューンです!「サーペンス・アルバス」期のホワイトスネイクを彷彿とさせる、ハードエッジなフィーリングが同居しているのもいいですね~。
本作発表後、音沙汰が無くなったので単発で終わりかと思いきや、2018年に同名義で突然アルバムをリリースしています。
ぜひ、一度聴いてみてください!