※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック ・、クロックワイズ(CLOCKWISE)が、1997年にリリースした1枚目のアルバム『Nostalgia』の2曲目に収録。
90年代も後半に入り、80s的な北欧メタルが隆盛することはもうないんだろうなあ~、、なんて諦めの境地に達していた時期に、日本人好みのメロハーを引っ提げてすい星のごとく登場した作品が、このクロックワイズのデビュー作でした。
北欧メタル系ではゼロコーポレーションが孤軍奮闘、面白い作品を次々とリリースしてくれてましたけど、クロックワイズはポニーキャニオンからでしたね。日本盤の邦題は「北欧のノスタルジア」って、今見ると「北欧の」をつけただけという(笑)。専門誌の評価も高くまだ影響力がある時代でしたから、今では想像できないほどCDも売れたことでしょう。
メンツの方は、こちらも90年代らしからぬ音楽性により日本のマーケットで歓迎された北欧メロハーのフォーチュンからベニー・スドベリ(Vo)を中心として、グローリーのヤン・グランヴィック(G)、ヨーロッパのリズム隊からジョン・レヴィン(B)、イアン・ホークランド(Ds)となかなかの布陣が揃いました。
ジョンは近年、北欧メロハーのクラウンで活動していますけど、本家が忘れてしまったこうしたメロハー系サウンドを積極的にクリエイトしてくれる印象がありますね。但し、クロックワイズにしてもパーマネントのバンドではなかったので、あくまでもプロジェクトという点がなんとも切なく、98年の2作目をもって自然消滅してしまいました。
メロディアスな佳曲が並ぶ中で今回ピックアップした「This Blue World」は、そのタイトル通り、美麗なジャケットの”青”のイメージをそのまま具現化したような、北欧伝統のメロディアス・ハード・ロック・チューンです!
他曲で聴けるほど、甘く切ないベタベタなメロディアス感はなくとも、凛とした透明感を醸し出しながらスーッと心に染み入る、これぞ北欧メロハー!の世界観を体現した曲調がなんともいいんですよね~。
北欧メロハーヴォイス(笑)の王道を行く、ベニーの声質や唱法もいいんですが、そこに華を添える、ヤンのテクニックとメロディのバランスを完全融合したギタープレイが最高ですね!ヨーロッパ組はさすがの貫禄ですし、ストリーミングでじっくり味わい直してほしい作品だと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!