※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
デンマークのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、ロイヤル・ハント(ROYAL HUNT)が、1994年にリリースした2枚目のアルバム『 Clown in the Mirror』の2曲目に収録。
90年代のメロディ派の暗黒期に忽然と北欧デンマークから登場。中期から後期にかけて次々と美旋律が乱舞する良質な作品を連発し、日本で高い人気を獲得した鍵盤奏者アンドレ・アンダーセン率いるロイヤル・ハント。90年代のいわゆるビッグ・イン・ジャパンを代表する存在のひとつですよね。
当然筆者も当時はCDを喜んで買ったり聴いたりしたわけですが、「北欧メタル」というざっくりした枠にいるバンドと受け止めつつも、その音楽性を正確に表現するカテゴリーは何が適切なのか、正確に掴み切れずに聴いていたのも事実です。
まずクラシカルな要素を盛り込んでいるのでネオクラシカルメタルといわれますが、例えばイングヴェイほどそれが濃厚ではないうえに、パワー・メタル的なエッジが聴いておらず、よりシンフォニック色合いを強く感じます。
また、プログレッシヴ・メタルと表現されていますが、そこまでテクニカルさと複雑な展開を聴かせるわけではなく、あくまでも歌に比重をおいた印象も受けますね。むしろソフトというか、アンドレのシンセ音のヴェールに全体がモワ~ンと覆われているので、個人的にはむしろメロハーバンドという印象が強いほどです。
美旋律や北欧という大きな括りはあっても、ロイヤル・ハントの音楽性は聴くものによって受け止め方が結構違うタイプに思えますし、アンドレの作る鍵盤の世界観がそれだけ個性的だったということでしょう。
初期4枚いずれも良作ですけど、個人的には80sからの北欧メロハーの古き良き雰囲気をほのかに残したヘンリック・ブロックマン(Vo)時代の2枚が好みですね。
今回ピックアップしたオープニングを飾る「Wasted Time」は、キャッチーといえるフックの強いシンセのリフレインとサビメロが印象的なメロディアス・ハード・ロック・チューンです!ロイヤル・ハントの楽曲の中では、最も80sからの北欧メロハーテイストが最も強めな佳曲といえるでしょう。
ストリーミングではトラック2の扱いになってますけど、オープニングのイントロダクションから完全につながっているので、実際に聴くときはトラック1の「Intro」とセットで聴くのが勿論マストですね!