※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、タトゥー・ロデオ(TATOO RODEO)が、1991年にリリースした1枚目のアルバム『Rode Hard - Put Away Wet』の11曲目に収録。
LAから登場したタトゥー・ロデオは、91年デビューとまたまた80s系では後発組ですが、こうして今の時代に振り返ると、オルタナ・グランジを前にいかに多くのバンドが登場し、正当に評価されることなく消えていったのか、改めて痛感させられます。
タトゥー・ロデオの場合は、まったくのニューカマーではなく、LAメタル勃発期に登場してグレッグ・ジェフリアがプロデュースした有名バンド、ホワイト・シスターを前身とするバンドです。ホワイト・シスターは以前のブログでご紹介していました~。
ホワイト・シスターのメンバー4人のうち、デニス・チャーチル・デリース(Vo、B)、リック・チャドック(G)、リチャード・ライト(Ds)の3人がタトゥー・ロデオのメンバーになっていますので、ほぼ生まれ変わりと言って良いでしょう。
ホワイト・シスターでは壮麗なシンセを大フィーチャーしたメロディアスなハード・ロックを信条としていましたが、タトゥー・ロデオ名義では打って変わり、ヘア/グラム・メタルらしさを残しつつも、ギターを中心に据えたよりブルージーかつアーシーで、等身大のアメリカン・ハードを披露しています。
このデビュー作はアトランティックからのリリースで日本盤も出ており、メジャーらしいプロダクションの中で豪快なサウンドを堪能できるでしょう。
今回ピックアップした「One Way Love」は、アルバムの中で比較的メロディ重視でノリのよいハード・ロック・チューンです!シンガロングできるサビメロといい、ややアーシーな色合いを持ち始めたボン・ジョヴィ辺りを意識した曲調に聴こえます。中間部のコード展開とかアレンジが、うっすらホワイト・シスターの名残があるのも面白いですね。
一番驚かされるのがデニスの歌いっぷりで、あれっ?こんなに歌上手かったっけ?と言いたくなるほど、エモーショナルで堂々とした歌唱は特筆すべきでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!