※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、レックレス(RECKLESS)が、1987年にリリースした1枚目のアルバム『No Frills』の2曲目に収録。
ストリーミング・サービスの”レックレス”で検索すると、いくつかバンドが複数出てきて、何が何だかよくわからなくなってきます(汗)。HM/HR系では、カナダやスウェーデンに同名異バンドがいますし、最近ではレックレス・ラヴなんてバンドもいましたね。個人的にはブライアン・アダムスの大ヒットアルバムが真っ先に浮かんでしまいました(笑)。
こちらは80年代後期にアメリカ東海岸から登場したレックレスです。アルバム1枚だけの短命で終わったバンドですけど、メジャーのアトコ関連のレーベルからリリースされたので、日本でも一番知られているレックレスかもしれません。
クレジットを見てまず目につくのが、ニューヨークのシーンの大先輩であるトゥイステッド・シスターのギタリスト、ジェイ・ジェイ・フレンチと、ベースのマーク・メンドーサがプロデュースを担当している点でしょう。80sのメタルシーンで成功したバンドのメンバーが、後輩バンドを手がけるケースは間々ありましたが、レックレスもそうしたパターンでした。
実際のサウンドの方は、HM/HRの範疇で比較的ヴァリエーションに富んでいるものの、メロディを重視したいわゆるヘア / グラム・メタル系のバンドに近い楽曲が中心です。ジャケがシンプルなロゴで、アルバムタイトルも”フリルなし”と名付けられていますけど、煌びやかな時代のメタルの匂いも漂います。
さらには、プロデューサーの影響がやはり大きく、随所にトゥイステッド・シスターの楽曲で一度は聴いたようなリフやメロディ、アレンジが登場するのはご愛嬌でしょう。
今回ピックアップした「Wild In the Streets」は、エッジのあるギターリフとともに、アルバム中でもっとも叙情的なメロディを響かせてくれるハード・ロック・チューンです!メロディやアレンジ、ヴォーカルの唱法も含め、ドッケンに近い雰囲気を感じさせてくれる良曲ですね。
日本でもほとんど注目されなかったバンドですが、他のレックレスと間違えないようにリンクから検索していただきたいと思います!