※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ジョニー(JOHNNY)が、2023年にリリースした1枚目のアルバム『No Destination』2曲目に収録。
今回のヘア/グラム・メタル括りは恒例のオブスキュアもので、お馴染みメタリック・ブルー・レコーズのリリースからジョニー(横浜銀蝿じゃありません笑)をいってみましょう~。
80年代中期に西海岸カリフォルニアで活動したジョニーは、以前楽曲をご紹介したベニー・アンド・ザ・ジェッツを率いたベニー・ラバージ(Vo)が、ベニー・アンド・ザ・ジェッツ以降に活動したバンドでした。
両者ともにメタリック・ブルーから後年発掘され、ジョニーにはベニー・アンド・ザ・ジェッツのキース・ベリーノも参加していますから、密接に関連したバンド、作品という位置づけですね~。
さらにジョニーのギタリストとして、のちにバビロンA.D.に加入しメジャーシーンで活躍するダニー・デ・ラ・ローサが在籍していたのがポイントでしょう。
ジェッツからジョニー結成に至るバイオは、知る人ぞ知るバンドとは思えないほど、不必要なまでに(笑)事細かくメタリック・ブルーのHPにアップされています。超搔い摘まむと、カリフォルニアの同地区で、異なる幾つものバンドで各々活動していたベニーとダニーが、キャリアを積む中で合流し4人編成のジョニー結成に至ったわけですね。
この時期の西海岸カリフォルニアでは、のちにメジャーで活躍するバンド達が無名時代も含めしのぎを削っており、関連バンドや同じシーンを辿るだけでも、Y&Tやエリック・マーティンを始め、色んなバンドに繋がっていくわけですね。
ジョニーはY&Tのレオナード・ヘイズの計らいでスタジオリハを重ねてデモを制作し、ライヴ活動も重ねます。デモはメジャーのアトランティックやキャピタルの興味を惹きましたが、シモンズ・レコーズのジーン・シモンズからも声が掛かり、契約に動きました。ちなみに、ダニー自身もマイク・ヴァーニーの仲介で、19歳の時にキッスのギタリストのオーディションを受けた経験があったようです。
ジーンとのコラボでメジャーデビューに向けて新曲を書いて音源制作が進みましたが、なんとこのタイミングでベニーの意欲が喪失してしまいバンドが維持できず。。アルバム完成前に音源はお蔵入りとなり、まさに幻のデビューとなってしまいました。
そんな音源が発掘されたわけですが、さすがにジーンが目を付けただけあって、未発表とは思えないメジャー感のある音作りがなされ、メロディアスなテイストが強い良質な楽曲と、優れたパフォーマンスが収められています。
今回ピックアップした「Little Angel」は、シングルカットできるほどキャッチーなテイストが躍動する、メロディックなハード・ロック・チューンです!ハードなエッジなギターと甘いメロディの同居は、ホワイト・ライオン辺りを彷彿とさせますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!