※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック ・ソングライター / マルチプレイヤーのジョニー・リマ(Johnny Lima)が、1999年にリリースした2枚目のアルバム『Shine On』の2曲目に収録。
新世紀が近づき、ナウ・アンド・ゼンなどの登場により、メロディ愛好家にも少し光が見え始めた頃に登場したのが、このジョニー・リマでしたね。カリフォルニア州中部でポルトガル系移民として生まれたジョニーは、幼少期からギターに触れましたが、テクニックを磨くのに拘らず、歌うことや曲を作ることにむしろ興味を示し、その才能を磨いたようです。
それがのちにマルチプレイヤーとしての方向性で開花するんですね~。バンド結成を目指してベイエリアに向かい、メンバーを見つけて実際にバンド活動するも納得できずに、結局は自分だけで音源を作ることを決めます。
そうして完成したのが96年のセルフタイトルのデビュー作でした。いうなれば、まさに「一人ボン・ジョヴィ」。ジョニーのしゃがれた声質や歌唱が似てますからね。ボン・ジョヴィの影響を受けたハード・ロックは無数にあれど、一人で全部やっちゃいました!というアーティストはそう多くないでしょう。
内容が良くても本国ではこうした音楽にまだまだ厳しい時期でしたが、日本ではテイチクから密かに日本盤がリリースされて、一部のメロハーマニアには評判となりました。
ジョニーは果敢に次作の音源制作を続行する中で、イギリスナウ・アンド・ゼンの目に留まり、本国はダメでもヨーロッパでの活動の道筋をつけました。本作ではレーベルがらみでゲイリー・ヒューズがミックスを担当。他にもアディショナル・ミュージシャンがいるものの、基本「一人でボン・ジョヴィ」路線(笑)を続行しています。
今回ピックアップした「My Country 'Tis Of Thee」は、とりわけボン・ジョヴィを匂わせるテイスト強めの哀感溢れるメロディアス・ハード・ロック・チューンです!ボン・ジョヴィでも、2枚目のファーレンハイト辺りに収録されていそうな曲調で、本家のアウトテイクです、なんて言われても信じてしまいそう(笑)。
それにしても全楽器を操るマルチな才能と、本物に似せられるくらいのソングライティング力やセンスは高く評価したいですね!デビュー作はまだストリーミング化されていないので、こちらも期待したいものです。
ぜひ、一度聴いてみてください!