※誰が聴いてもヘヴィ・メタル！な楽曲を紹介していきます！
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンド、アックス・ウィッチ（AXE WITCH）が、1984年にリリースした2枚目のアルバム『Visions of the Past』の1曲目に収録。
日本で北欧メタルの歴史を紐解くと、メジャーどころではバンドのヨーロッパ辺りにまずは行き着くと思いますが、真の歴史を辿っていくと、このアックス・ウィッチ辺りは源流のひとつと言える存在でしょうね。
アックス・ウィッチが、スウェーデン南部のリンシェーピングで結成されたのが81年でしたから、かなり早い登場ですね、同時期でいえばオーヴァードライヴ、ヘヴィロード、EFバンドをはじめとした濃い一群と並び称されるところでしょうか。
5人編成でツインギターを擁し、時期的にもNWOBHMの影響を色濃く受けていました。結成して程なくしてコンテストで優勝し、そのご褒美としてレコーディングの権利を得てリリースしたのが、デビューEP『Pray for the Metal』でした。
さらに、デビューフルアルバムの『The Lord of Flies』をリリース。日本盤などまったく出ませんでしたが、マニアの間ではもっとも評価が高いのがこの作品でしょう。正直なところ、決して完成度が高いとは思えないんですけど、愚直なまでにメタル道を淡々と貫いたサウンドは、北欧メタル真の源泉とも言える価値を放っています。
そして、余勢をかって翌年リリースされたのが本作でした。今回ピックアップしたアルバムタイトル曲の「Visions of the Past」は、よりメタルバンドとしての逞しさを増した、粘り気のあるリフ攻撃が光る正統派のヘヴィ・メタル・チューンです！
時代感を匂わせたマニア好みの味わいはデビュー作が上かもしれませんが、客観的に聴けば、こちらの方がクオリティは着実に上がっているように感じます。まあ、相変わらずツインギターもハモらず好き勝手に弾いてますし、ボーカルの音程も何を歌ってるのかよくわからないですけど（汗）、それも込みでクセになる憎めないメタルですね。
日本盤とは無縁、日本から見ると北欧メタルシーンの裏街道を歩いてきたように見えるかもですが、ストリーミングで各音源が聴けますし、近年復活も果たしているので試して欲しいところです！
ぜひ、一度聴いてみてください！
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