※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック ・ソングライター / マルチプレイヤーのブライアン・マクドナルド(Brian McDonald)が、2001年にリリースした、ソロ名義としては1枚目のアルバム『Wild It Up』の1曲目に収録。
前回のメロハー括りでは「ひとりボン・ジョヴィ」のジョニー・リマをご紹介したので、今回は「ひとりデフ・レパード」(笑)のブライアン・マクドナルドでいってみましょう~。
80年代後半から頭角を現したブライアンが、シーンに知れ渡る存在になった作品が87年にリリースされた『Brian McDonald Group』と題された、自身のグループ名義のアルバムでした。
表ジャケこそブライアンを始め4人のメンバーが写っていますが、裏ジャケはブライアン単独なので、実質的にはゲストを迎えてのソロ作と言えるでしょうね。本国ではメジャーのコロンビアからリリースされており、かのボー・ヒルがプロデュースしているように、メジャー感バリバリのアリーナロックの良作に仕上がっています。
にもかかわらず日本盤はリリースされなかったこともあり、一部マニアの記憶に残ったブライアンでしたが、新世紀に入り、今はなきメロハーレーベル、MTMから突然届けられたのが本作でした。
髪もAORアーティストのごとく短くなり、イメージも一新したブライアンが再現したのが、まさにデフ・レパードをいやがおうにも想起させる音像でした。楽曲もさることながら、コーラスの重ね方や音の処理がいちいちクリソツでびっくり!
逆に言えば、それだけクオリティが高いということになり、メロディ愛好家、80sのアリーナロック好きには、満足度の高い一枚といえるでしょう。名手レブ・ビーチの客演も嬉しいですね~。
今回ピックアップした「Wild It Up」は、オープニングにしてレップス風味を最も濃厚に投影させた、キャッチーなメロディアス・ハード・ロック・チューンです!ヒステリア時代のデフ・レパードにありそうな曲で、アレンジもかなり寄せてきてます。
レップスのそっくりさんバンドは沢山いますけど、これをスタジオにおいて一人で再現しているのは、ある意味凄い技量でしょう!他曲、さらに次作『Voyage』も充実しておりストリーミングで聴けるので、改めてその才能に触れてほしいところ。『Brian McDonald Group』もストリーミング解禁してほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!