※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、マイケル・ヴェセーラ・プロジェクト(MICHAEL VESCERA PROJECT)が、2003年にリリースした3枚目のアルバム『The Altar』の2曲目に収録。
スペルは「マイケル」になってますが、マイク・ヴェセーラと言った方がやはりしっくりきますね~。大音量に負けない圧倒的な声量とパワフルな唱法で、ヘヴィ・メタルに特化したシンガーとして名を馳せるマイクですが、やはり同じようにっメタルを歌ってるところしか想像できない意味で、イメージ的にはロブ・ロック辺りと個人的には重なります。
オブセッション、ラウドネス、イングヴェイ・マルムスティーンと、メタルシーンの一線でシャウトし、イングヴェイのカミさんを寝取った疑惑も含む(笑)キャリアを経て挑んだのが、自身の名前を冠したプロジェクトでした。実質的にはマイクのソロ作品と言ってもよいでしょう。マイケル・シェンカーのMSGみたく、MVPと略されてますね~。
その1,2枚目はメタルでありながらも、多少ソロらしく音楽性の幅を広げた内容でしたが、この3枚目では本来の剛直なメタル路線を貫いています。やはり、変にメロディアスになるよりも、メタルど真ん中のパワーメタルの方が、マイク最大の持ち味であるラウドヴォイスが生きるのは間違いないでしょう。
ローランド・グラポウ(G)、メタル・マイク(G)ら、曲ごとに多数のゲストを迎えつつも、あくまでもマイクのボーカルを主軸に据え、自身のバンドのような統一感のある作風に仕上がっています。
今回ピックアップした「Crucified」は、イントロに続いて繰り出される、2バス連打でで疾走タイプの典型的なUSパワー・メタル・チューンです!ジミ・ベル(G)との共作で、まるでオブセッションが21世紀に再来したような(実際のちにそうなりますけど)、正統なるメタルを聴かせてくれます。
他にもバックを務めるマッツ・オラウソン(Key)、B.Jザンパ(Ds)らもそつのない仕事ぶりで支えていますが、マイクはさすがの堂々とした存在感を見せつけています。メタルシンガーかくあるべし!いわんばかりに強靭に歌い上げるさまは、まさに圧巻ですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!