※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカの女性ヘヴィ・メタル・シンガー、レザー・リオーネ(Leather Leone)がレザー(LEATHER)名義で1989年にリリースした1枚目のソロアルバム『Shock Waves』の2曲目に収録。
レザー・レオーネこと、キャサリン・アン・レオーネは、ヘヴィ・メタル・ミュージックに特化し、80年代当時から心血を注いだ女性シンガーとして、まさにレジェンダリーな一人です。同時期から活躍したドロ・ペッシュが、今や世界的な人気を誇るのに比べると、マニアックな存在に甘んじてますけど、本来は同様に評価をされるべきでしょう。
本ブログでも以前取り上げていたように、まずはチャスティンのフロントウーマンとしてメタルマニアには知られていますね。
レオーネは1980年代初めから歌い始め、サンフランシスコで女性メタルバンド、ルード・ガールのシンガーを務めていました。メガデスやエクソダスとステージを共にし、メジャー契約も獲得したものの、デビュー作をレコーディング前に解散という不幸に見舞われます。
その後、デヴィッド・T・チャスティンと、彼を見出したマイク・ヴァーニーとの出会いを通じて、メタルバンドのチャスティンのシンガーとして活動を開始。その女性らしからぬ、圧倒的にストロングでエモーショナルなメタルボイスを披露し、チャンティンの全盛期を牽引しました。
そして、チャスティンから派生した、サイドプロジェクト的な扱いで、よりレオーネにフォーカスした内容で制作されたのが本ソロ作でした。デヴィッドはプロデュースとキーボードに専念し、ギタリストはマイケル・ハリスを起用。基本はチャスティンでの路線を継承し、メタル以外何物でもない、ミッドテンポを主体にした正統なるメタルを堂々と歌い上げています。
今回ピックアップした「The Battlefield of Life」は、アルバム中では比較的アップテンポで奏でられる、デヴィッド作の勇壮なヘヴィ・メタル・チューンです!「女ロニー」などと称されることも多いレオーネですけど、ディオの「We Rock」にも似たテイストのリフが、メタル魂に高揚感を与えてくれます。
男中心だったメタルシーンで対等に渡り合ったレオーネでしたが、1991年のファイナルツアー後、その動向は途絶えてしまいました。その後、2011年にスレッジ・レザー・プロジェクトとして、突如シーンに復活。さらにブラジルを拠点にバンド活動を行い、2018年には『Leather II』をリリースするなど、健在ぶりを見せつけてくれました。
ぜひ、一度聴いてみてください!