※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック・バンド、シャドウ・キング(SHADOW KING)が、1991年にリリースした1枚目のアルバム『Shadow King』の3曲目に収録。
先週はずっとデフ・レパードの楽曲を取り上げてきましたが、ヴィヴィアン・キャンベルがホワイト・スネイク脱退後、デフ・レパードに電撃加入するまでの狭間に活動したのが、このシャドウ・キングでした。正確にはその直前にリヴァー・ドッグスにも参加していましたね。
ヴィヴィアンはディオのギタリストとしての印象が強烈で、デフ・レパードに在籍しているのが、未だにふと不思議に思える瞬間があるんですけど、直前のシャドウ・キングがメロハー的な音楽性だったので、デフ・レパードに加入した際の違和感も、当時少しは軽減した気がしました。
シャドウ・キングはヴィヴィアンに加え、フォリナーのルー・グラム (Vo)、ブルース・ターゴン(B)、キッスでも数曲叩いているケヴィン・ヴァレンタイン(Ds)による4人編成の、ある意味スーパーグループ的なニュアンスのあるバンドでした。
プロデューサーにキース・オルセンを迎え、盤石の体制で制作されたアルバムは、流石にメジャー感を感じさせつつも、フックに欠ける楽曲がちらほら散見され、ルーとヴィヴィアンという組み合わせから期待される出来では、正直ありませんでした。
今回ピックアップした「Once Upon a Time」は、「This Heart of Stone」あたりと並び、アルバム随一のフックあるメロディとエナジーに溢れた、メロハーチューンです!
シンセの響きに導かれ、ブルースのグルーヴィーなベースと間を活かしたミステリアスなアレンジが期待感を募らせます。ルーのメロディラインは一風変わっています。そこから一気に”Hey!Hey!”とシンガロングできるサビが強烈に頭に残りますね〜。ルーの歌唱もフォリナーでは聴かれないパワフルなものです。
バッキング、リードと、ヴィヴィアンのギタープレイは楽曲に見事にマッチしたもので、クリーントーンも使い分けたサウンドメイキングも、のちのデフ・レパードでのプレイを予感させてくれます。
時代の狭間でアルバム1枚、ライヴ1回のみで終わった幻のバンドですが、良い曲もあるので改めて味わい直してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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