※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、 ランニング・ワイルド(RUNNING WILD)が、1989年にリリースした5枚目のアルバム『Death or Glory』の1曲目に収録。
近作は以前からストリーミングで聴けたのですが、最近ようやく80〜90年代の作品がストリーミング解禁されたので、今回はランニング・ワイルドを取り上げてみましょう〜。
84年にデビューしたランニング・ワイルドは、ジューダス・プリーストの楽曲を冠したその名の通り、正統派ヘヴィ・メタル・バンドの重鎮として、一時の解散期を経つつもジャーマン・メタル・シーンに長く君臨してきました。
過去に関わったメンバーの数も膨大で、それを辿るだけでもジャーマンシーンのファミリーツリーをかなりを網羅しそうですけど、今もなお唯一のオリジナルメンバーとして君臨するのが、総帥ロックン・ロルフ先生(Vo,G)の存在です。
とりわけ3作目から脈々と続く”海賊”にまつわるバンドイメージと相まって、”ロックン+海賊”こそランニング・ワイルド、とHM/HRファンには認知されてきましたね。そんな彼らが、マニアックなメタルファン御用達のバンドから脱却した作品が『Death or Glory』でした。
当時輸入盤のLPで買ったんですが、カッコいいんだか悪いんだか分からない(笑)アートワークと、ゴールドの色味がやたら目について、ジャケ買いしてしまいました。
それまでの作品が、決して悪くないものの決定打に欠けるなあ〜と思っていたんですけど、聴いてびっくり!楽曲、パフォーマンス、プロダクションと、全ての面で一気にグレードアップした一線級の正統派メタルで、相当回数聴き込んだ覚えがあります。当然シーンでも高評価を受け、5作目にしてようやく日本デビューを果たしました。
今回ピックアップした「Riding the Storm」は、そのオープニングを飾る疾走ヘヴィ・メタル・チューンです!大仰で長いイントロから、細かい刻みのリフを合図に怒涛の疾走を始める劇的な展開は、アドレナリンを噴出させてくれますね。
男らしい勇壮なアレンジと旋律が、何度も高揚感を与えてくれ、約6分半という長尺にもかかわらず、全く飽きさせることなく一気に駆け抜けます。
これほどの名作を残しつつも、92年にプロモーション来日をしただけで、未だ日本公演は実現せず。。うず高く上がるパイロが燃え盛るライヴパフォーマンスを日本でもいつか体感したいところです。
ぜひ、一度聴いてみてください!