※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、ブレット(BULLET)が、1983年にリリースした2枚目のアルバム『No Marcy』の1曲目に収録。
ハロウィン登場以前、スコーピオンズ以降のジャーマン・メタルといえば、アクセプトや以前取り上げたトランスなどの正統派ジャーマン系が想起されますけど、このブレットも密かに忘れてはいけないバンドですね。近年、スウェーデンから同名のバンドが登場し注目されていますけど、音楽性も少々異なります。
元々はドイツ中西部のボーフムで、78年にティーザー名義で活動を開始したブレットは、81年にデビューアルバムをリリースしました。ジャーマン・メタルの父(勝手に名付けてますけど笑)、名手ディーター・ダークスをプロデューサーに迎えているあたり、その期待感がうかがえるでしょう。
本国ではポリドールからリリースされたデビュー作ですが日本では発売されず、、本邦デビューはワーナーから発売された2作目からになりました。当時、日本盤のオビに書かれたバンド名のカタカナ表記が「ブリット」になってるんですけど、「ブレット」の方がしっくりきますよね。
再びディーター・ダークスをプロデュースに迎えた本作は、正統派のメタルをベースにしつつも、ハードロックンロールを始め、バリエーションをつけた楽曲が並んでいます。ディーターらしさ前回の音作りゆえでしょう、どこか明るくなりきれない、80年代のジャーマン・メタル風味をそこはかとなく漂わせた、重厚感あるサウンドが全体を支配しています。
今回ピックアップした「Look Out」は、ヘヴィでドライヴ感のあるメタリックなリフが光る、正統派のジャーマン・ヘヴィ・メタル・チューンです!ディーターが関与しているから当然ですけど、6弦開放を使った典型的なリフ攻撃といい、スコーピオンズの「Blackout」あたりを彷彿をさせますね〜。
正統派でありつつ、程よいバランス感覚のあるメタルバンドでしたけど、結局2枚を残して解散してしまいます。それにしてもこの鍵付きのジャケットデザインは凄いなあ(笑)。余談でタイトル曲のコーラスが勇ましさゼロでショボくて面白いので(笑)ついでにチェックしてほしいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!