※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます！
アメリカのメロディアス・ロック・バンド、デューク・ジュピター（DUKE JUPITER）が、1984年にリリースした6枚目のアルバム『White Knuckle Ride』の3曲目に収録。
東海岸ニューヨーク州ロチェスター出身のデューク・ジュピター。78年にデビュー作をリリースし、86年に解散ライヴを行うまでに7枚のアルバムをリリースしていますが、日本では正直知名度がほとんどない存在といえます。
本国ではデビュー後に、ZZ TOP、TOTO、ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース、REOスピードワゴン、ラヴァーボーイ、フォリナー、ブルー・オイスター・カルトといった比較的近い音楽性のバンドに加え、デヴィッド・ボウイやBBキングをはじめとした大物アーティストのオープニングアクトなども努めてきたようです。
それでも全米チャートで最高位を獲得したのが、本作『White Knuckle Ride』の122位ですから、本国でも商業的に成功したとはいえないかもしれませんね。当時、日本盤でもビクターから密かにリリースされている本作ですが、80年代の産業ロックの典型と言えるテイストが詰まった、多少ハードでとことんキャッチーかつポップなロックが満載です。
どの曲もこちらが赤面してしまうくらい、もはやAORと言えるほど甘〜いメロディやアレンジが多く含まれているので、硬派なメタルが好きな方には、とても耐えられないかもしれません（笑）。
今回ピックアップした「Don't Turn Your Back」は、キラキラと鳴り響くシンセのシークエンサー的なフレーズが、聴くものを快活で爽快な気分にさせてくれる、ポップとキャッチーさを極めたメロディアス・ロック・チューンです！
サビになると一転、マイナーキーで哀愁あるメロディが響き渡る曲構成が俊逸ですね。シンプルなフレーズながら、これまた哀感をにじませたギターソロもいいですし、今聴くとレトロなムード満載の電子ドラムを始め、隠しきれない80sの洋楽風味を滲ませたアレンジが光ってます。
派手こそ感じられず、商業的にも目立たなかったデューク・ジュピターですけど、良い曲、良いメロディが沢山詰まってますので、一度体験してほしいですね！
ぜひ、一度聴いてみてください！
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