※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
カナダのメロディアス・ロック・バンド、 グラス・タイガー(GLASS TIGER)が、1988年にリリースした2枚目のアルバム『Diamond Sun』の2曲目に収録。
「産業ロック」と「メロハー」との明確な区別はないんですけど(汗)、80sのカナダ勢のポップ志向で売れ線狙いのバンドは、「産業ロック」のワードがしっくりきます。
オンタリオ州ニューマーケットで1983年に結成されたグラス・タイガーは、元々は「TOKYO」と名乗っていました。その後グラス・タイガーとしてキャピトルレコーズと契約。ジム・ヴァランスをプロデューサーに迎えたデビュー作『The Thin Red Line』を1986年にリリースしました。
カナダのバンドらしいメロディアスなロックをベースにしながらも、デュラン・デュランの如き打ち込みも多用したモダンなテイストは80sの音楽シーンに狙い通りマッチ。アルバムはカナダで4プラチナ、全米でもゴールドを獲得するなど、いきなりスマッシュヒットを記録します。
また、ブライアン・アダムスをバッキング・ヴォーカルに迎えたシングル「Don't Forget Me (When I'm Gone)」はカナダ1位、全米で2位に輝きました。日本盤でもリリースされたので、この楽曲は日本における80sの洋楽ヒットとしても知名度があるでしょう。
1987年には本国のジュノー賞受賞に加え、グラミーの最優秀新人賞にもノミネート。そんな飛ぶ鳥を落とす勢いでリリースされたのが、再びジムがプロデュースした本2枚目でした。ここでも本国では3プラチナを獲得し、シングルヒットも飛ばしたものの、全米では同様の成功は収められず。。それでも、サウンドの方向性はデジタル風味が減退し、よりロックバンドとしての魅力が増大しましたね。
今回ピックアップした「Far Away From Here」は、シングルとしてもリリースされた、ポップフィーリングが光るメロディアスなハード・ロック・チューンです!アル・ルリュー(Vo)のクセのない伸びやかなヴォイスが実に心地よく、抜群のメロディセンスに身を委ねられる良曲ですね〜。Apple Musicでは当時のMVをチェックできます。
その後、1991年にハード色を強めた3枚目『Simple Mission』をリリースするも、1993年には活動を休止。2003年に活動再開し、活動33年目の2019年に5枚目『33』をリリースし活動を続けています。
HM/HRファンには舐められがちなバンドかもですが、良質なメロディを生み出す存在としてストリーミングで試してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!