※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2024年4月26日、ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、アクセプト(ACCEPT)の約3年ぶり17枚目となるニュー・アルバム『Humanoid』がリリースされました。
2009年にマーク・トーニロをシンガーに迎えて以来、コンスタントに音源制作を重ねるアクセプトですが、今回も約3年のスパンを経た新作が登場しました〜。当ブログを始めて前作からの新曲もレビューしてましたから、新作紹介は2度目になりますね。
現行メンバーはマーク、ウルフ・ホフマン (G)に加え、ウヴェ・ルイス(G)、マルティン・モイック(B)、クリストファー・ウィリアムズ (Ds)となっています。プロデュースは今回もアンディ・スニープですね。
今作でも音楽性の変化があろうはずもなく、どこまでいっても頑固一徹、正統なるメタル以外何者でもないヘヴィ・メタルが全編で展開されていきます。アクセプト、メタルを愛するものであれば失望することはまずないでしょう。
しか〜し、前作の時も少し危惧して触れたんですけど、「偉大なるマンネリズム」が、「ガチのマンネリズム」へと悪い意味でさらに移行してしまってませんか。。音楽性が変わらないことは大歓迎なんですけど、使い回した冗長なリフ、フックのないダラダラした楽曲等、アイデアの枯渇が至る所に目立つ点は否めません。
サウンドプロダクションが、良くも悪くも変わらぬアンディ・スニープ仕様なので、前作よりアップテンポの楽曲が減った印象がある分、さらに地味で抑揚のない作風に感じられます。全盛期のアクセプトは、重厚なアクセプトの刻印が全て押された中で、楽曲やリフのヴァリエーション自体は豊富でしたからね。
並みのバンドであれば、この作品レベルでも申し分ないんでしょうけど、アクセプトに求めれられる要求は必然的に高くなります。こんなもんじゃないだろう〜というもどかしさが募る聴後感になりました。
ウド・ダークシュナイダーとの合流は難しいのは分かっていながらも、そろそろこの辺りでハロウィンみたく歴代メンバーが集まって、「アクセプトオールスターズ」的な企画で総括して、この流れを変えてほしいものです。
今回は最もメロディと展開にフックを感じられた楽曲「Southside of Hell」をピックアップしました!なんでこの曲がラストに入っているのか謎ですけど、もっと前半にあればアルバムのイメージが少し違ったかもですね。
聴いてほしい度
55%
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