※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのハード・ロック ・シンガー、トーマス・ヴィクストロム(Thomas Vikstrom)が、1993年にリリースした1枚目のソロアルバム『If I Could Fly』の2曲目に収録。
トーク・オブ・ザ・タウン、キャンドルマス、ブレイズン・アボット、ストームウインド、ダーク・イリュージョン、セリオン等、その圧倒的なボーカル力を武器に、北欧のHM/HRシーンにおいて幅広い音楽性のバンドで活躍、重宝されてきた実力派シンガーのトーマス。
個人的には以前ご紹介した北欧メロハーバンド、トーク・オブ・ザ・タウンのシンガーとしての印象が強いですね~。
そんなトーマスが、90年代に入りキャンドルマス後に、初のソロ作として本国のヴァージンからリリースしたのが本作でした。日本盤はゼロコーポレーションから出てそうなイメージの作品ですけど、実際には未発売でした。
ジャケットには、岩礁に腰掛けアコギを抱えて笑顔を浮かべる、何とも言いがたい(汗)何とも言い難いトーマスの姿が写っており、ソロにありがちな緩いアコースティック作品?と想像してしまうかもしれません。
確かにどこか牧歌的でほのぼのとしたムードも流れているのは事実ですけど。予想をいい意味で裏切るように、我々がトーマスに期待する北欧メロハーテイストがしっかりと息づく、掘り出し物と言える充実作に仕上がっています。何より楽曲の出来が粒揃いでソロ作にありがちな「そうじゃない感」が皆無なのがいいですよね~。
トーマスの素晴らしいボーカルパフォーマンスが堪能できるのは勿論のこと、バックにはポンタス・ノルグレン(G)、マルセル・ヤコブ(B)、ジェフ・スコット・ソート(Cho)をはじめ、HM/HRシーンでお馴染みのメンツも散見され、安定したプレイを聴かせてくれます。
今回ピックアップした「Images Dancing」は、本国でシングルとしてもリリースされた、ボン・ジョヴィ風味強めなキャッチーなメロディアス・ハード・ロック・チューンです!
イントロからAメロと牧歌的でアコースティックな雰囲気が漂っているんですが、サビになると一転して、ベリンダ・カーライルの「Heaven Is a Place on Earth」を彷彿とさせる、強いフックのサビと分厚いコーラスが突如飛び出す展開が面白いですよね~。
ホント、良い曲がたくさん入っているのでアルバム自体もストリーミングで堪能してほしいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!