※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンド、ヘルフュエルド(HELLFUELED)が、2004年にリリースした1枚目のアルバム『Volume One』の1曲目に収録。
モノマネ、パクリ、オマージュ、クローンなどなど、何かに似ているアーティストや楽曲に対して形容する言葉は、その似ている度合いや内容によってさまざまですよね。元ネタをただそのまま再生産したもの、元ネタに到底及ばない貧相なもの、中には逆に元ネタを超えて新たな価値を生み出すものまであるかも知れません。
このヘルフュエルドの場合、楽曲がはじまり歌い出して0.5秒で(笑)「メタルの帝王」オジーを丸パクリしているのが誰の耳からもわかるわけですけど、まずはシンガーのアンディ・アルクマンの声質から酷似ぶりが相当なものであることに驚かされます。
オジーのアウトテイク?いや新曲だよ!なんて言われて先入観なしで聴いたら騙されかねないレベルですよね。バックではザック・ワイルドまがい(汗)のハーモニクスばりばりのヘヴィなギターリフがうねっていますし、曲調も含めて確信犯の度合いがうかがえます。
ではただのクローンかというと、そこで切り捨てられるレベルではなく、楽曲にしてもパフォーマンスにしてもヘヴィ・メタルとしてのレベルが一定以上ですし、オジーがアドレナリン全開で元気になったように、比較的BPM速めの展開で押していくパワフルな展開も悪くありません。
さらに。名手フレドリック・ノルドストロームの良質で分厚くタイトな音像も相まって、結果としてオジーファンも怒らずに、クローン転じてピュアなメタルが好きなファンにも純粋に楽しめる作品として昇華されているのは素晴らしいですね~。
今回ピックアップした「Let Me Out」は、オープニングにふさわしい良い意味でのキャッチーさとヘヴィネスを兼ね備えた、ドライヴ感に溢れたヘヴィ・メタル・チューンです!絶妙にオジーの楽曲でありそうでなさそうで、やっぱりあるだろう(笑)線をついていて、思わず笑いつつもリピートを誘います。
アルバム全体、次作も含めて「出オチ」で終わらない魅力を秘めたバンドだったと思いますので、オジーの箸休めでもよいのでストリーミングで楽しんでほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!