※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・シンガー、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne) が、2010年にリリースした10枚目のアルバム『Scream』の2曲目に収録。
今週は、オジー・オズボーンの最新作『Patient Number 9』の発売にちなんで、オジーに関連した楽曲を取り上げています。
以前『Down to Earth』を駄作扱いしてしまったように(スミマセン。。。)、90年代後半〜2000年代前半辺りの作品は、時代を反映したヘヴィネスが先行した作風で、個人的には馴染めず、あまり印象に残らなかったこともあり、オジーの音楽から少々遠ざかってしまいました。
そんな中で注目した出来事が、新ギタリストとしてガスGが加入した時でしたね〜。ドリーム・イーヴル、ファイアーウインドでは、若さに似合わぬ80sライクな正統派のメロディック・メタルを標榜していただけに、現代ヘヴィネスへと傾倒していた当時のオジーのサウンドを揺り戻して、新風を吹き込んでくれるのでは?という期待感がありましたね。
実際のところガスの初にして唯一の参加作『Scream』は、基本的にはヘヴィネス路線は継承されており、そこまでの顕著な変化は感じられませんでした。とはいえ、ザックのアプローチとはまた違う、流麗な美旋律を駆使したリードギタープレイが加味されることで、ガスが入ったなりの個性は生まれていたと思います。
今回ピックアップした「Let Me Hear You Scream」は、ガスが入っての化学反応が最も良い方向に出た、グイグイと責めるリフと勢いのあるノリが痛快なヘヴィ・メタル・チューンです!タイトル通り、思わず叫びたくなるようなライヴでかなり映える曲調ですよね〜。
オジーがいつもと違う、少し潰れたワイルドな声質で歌っているのが新鮮で、曲調にドンピシャにマッチしています。ライヴではもう少しアピールがあってよかったのでは?と思えるガスでしたけど、本作でのギタープレイでは堂々とオジーに渡り合っていて、突然の抜擢にも見事に応えています。
実際にガスはソングライティングに参加せずに、結局この1枚で終わってしまったのですが、ガスとオジーでの共作による作風がどうなったのか?一度聴いて見たかった気がします!
ぜひ、一度聴いてみてください!