※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
イギリスのハード・ロック・バンド、ザ・ファーム(THE FIRM)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『The Firm』の1曲目に収録。
メガデス、オジー・オズボーンと特集しましたので、今日から通常モードでまったりしたいと思います。本日はオジーの新作に3大ギタリストで唯一参加していなかったジミー・ペイジ絡みでいってみましょう〜。
80年のジョン・ボーナムの死亡によりレッド・ツェッペリンが解散後、ジミー・ペイジは82年にサウンドトラック『ロサンゼルス』で再始動し、83年にはA.R.M.Sというチャリティー・コンサートに参加します。そこに参加していたのがポール・ロジャースで、ザ・ファームの結成ヘと繋がったんですね。
ジミー、ポールに加え、ベースにはのちにブルーマーダーで活動するフレットレスの名手トニーフランクリン、ドラムにはのちにAC/DCなどで活動し、個人的には89年のゲイリー・ムーアの来日公演でのプレイが思い出されるクリス・スレイドという、4人の布陣が揃いました。
勿論、一番の話題はギター&ヴォーカルがツェッペリンとバッド・カンパニーの合体で、まさにスーパーグループ誕生!でしたから、どんなサウンドを奏でてくれるのか、ロックシーンからの期待値も相当なものがありました。
デビューアルバム自体は全米チャード17位を獲得するなど、商業的に一定の成功を収めたものの、実際に聴いたロックファンからの反応は賛否が渦巻いていたように思います。どうしてもツェッペリンやバドカンとの比較になりますからね。。
基本は、味わい深くブルージーなテイストのロックで構成されていましたけど、80年代の派手めのロックテイストからすると、少々大人しく聴こえる点は否めず、これだけのメンバーが揃ったのなら、ガツンとハード・ロックをかまして欲しかったのが、多くのHM/HRファンサイドからの見解だったでしょう。
今回ピックアップした「Closer」は、オープニングにしてアルバム中で最もストレートなハード・ロックを奏でてくれたチューンです!ジミーのクールなリフと、ポールの張りのあるエモーショナルなヴォイスの絡みは相性抜群ですね〜。
クセの強いトニーのベースランとパワフルなクリスのドラミングも見事で、こうした楽曲が数曲あれば印象が違ったかもしれません!中間部でギターソロかと思いきや、ホーンセクション突入なのはズッコケますけど(笑)、エンディングでソロを披露しています。
ぜひ、一度聴いてみてください!