※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
オーストラリアのメロディアス・ロック・シンガー、リック・スプリングフィールド(Rick Springfield)が、1984年にリリースした8枚目のアルバム『Hard to Hold』の1曲目に収録。
80年代当時に聴いていた印象とガラッと変わるアーティストがたまにいますが、このリックは個人的にその典型と言えます。80年代初頭に確かNHKの「ヤングミュージックショー」辺りで観た時には、タンクトップ姿で女の子にキャーキャー言われながらパフォーマンスしている姿は、正直カッコ良いと思えなかったんです。
楽曲もまともに耳に入ってこなかったんですけど、後々聴いてみるとメロディアスなロックとしてどれもハイクオリティで、そのメロディセンスの虜になっていました。後年、メロハー系レーベルのフロンティアーズが復活作をリリースしたのも納得でしたね〜。
シドニー出身のリックは、70年代初頭に渡米してデビューを果たしますが、アルバム5枚をリリースするも鳴かず飛ばず。。持ち前のイケメンぶりを生かしてアーティスト活動から俳優業にシフトチェンジしたところ、一定の成功を収めます。
その余勢をかって再びアーティストとして挑み、犬のジャケでお馴染みの『Hard to Hold』が全米7位、シングルカットされた「Jessie's Girl」がなんと全米1位の大ヒット。一躍スターダムにのし上がりました。
「Jessie's Girl」はチャートインから19週間もの時間をかけて1位を獲得しており、いかに徐々に人気が浸透していったかわかりますね〜。それからは80年代半ばにかけて、チャートの常連として数々のヒットを連発しているので、洋楽ファンなら何らかの楽曲を耳にしているでしょう。
今回ピックアップした「Love Somebody」は、全米5位の大ヒットとなった、卓越したポップセンスが光る、メロディアスな産業ロックチューンです!数あるリックのヒット曲の中では一番好みですね〜。
メジャー感のある流石の音作りの中で、メロハーファンも納得の哀感をほのかに漂わせているのがたまりません。全米16位を獲得したアルバムはストリーミング未公開ですが、「Love Somebody」自体は他に収録されたベスト盤で聴けます!ぜひ先入観なしでいろんな曲も試してほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!