※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
スペインのヘヴィ・メタル・バンド、バロン・ロッホ(BARON ROJO)が、1982年にリリースした2枚目のアルバム『Volumen Brutal』の6曲目に収録。
80年代前半、NWOBHMの影響がヨーロッパ全土に拡大し、各国から有望なバンドが次々と登場しましたね。スウェーデンのヨーロッパ、オランダのヴァンデンバーグを始め、日本で人気になるバンドも現れましたが、スペインから名乗りを上げたのがバロン・ロッホでした。
メディナ・アザーラあたりと並び、バロン・ロッホはスパニッシュ・メタルのパイオニア的な存在と言えます。2000年代のダークムーアなど、日本デビューして人気を誇ったスペインのバンドは後にいましたけど、80年代初頭に「炎の貴族」という邦題の本作で日本デビューが実現したのは、彼らだけでしたからね。リストバンドがドアップになったジャケットデザインは、レコード店でも目立っていたのを記憶してます。
ロンドンのイアン・ギランのスタジオでレコーディングされた本作は、男臭い豪快でノリの良いハードロックをベースにしつつも、NWOBHMのフィルターを通過したスピード感、効果的なカストロ兄弟のツインギター、そしてスペインのバンドらしい情熱的なテイストが加味された、世界に通用するスパニッシュメタルの代表作と呼ぶに相応しい作風に仕上がっています。
今回ピックアップした「Resistire」は、最もNWOBHM度強めのリフで疾走するヘヴィ・メタル・チューンです!楽曲中で幾度も乱舞するツインギターの叙情性とのコントラストが、涙がちょちょぎれるカッコ良さでヘッドバンギングを誘発してくれますね〜。
このタイトルは本国盤のスペイン語ヴァージョンで、日本盤などでワールドワイドに発売された英語ヴァージョンでは「Stand Up」というタイトルがつけられています。ストリーミングでは両方入ったものがアップされており、全曲聴き比べるのも面白いでしょう!
個人的にはより激アツな歌唱ぶりが胸を熱くさせるスペイン語ヴァージョンの方がより楽しめます。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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