※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、クォーツ(QUARTZ)が、1980年にリリースした2枚目のスタジオアルバム『Stand Up and Fight』の1曲目に収録。
NWOBHMムーブメント真っ只中の80年にリリースしたライヴアルバム『Live Quartz』でよく知られる、クォーツ。バーミンガムで当初バンディ・レッグスとして結成されたのが74年に遡ります。76年にジェットレコードと契約しクォーツと改名して、77年にセルフタイトルのデビュー作をリリースしました。
NWOBHMの時点では、すでにそれなりのキャリアを積んでおり、時代の流れで再注目を集めたパターンですね。デビュー作の楽曲を『Live Quartz』で披露してますけど、サウンドの印象的にも、スタジオヴァージョンでは70sのハード・ロック色の強かったものが、よりヘヴィ・メタル風味を増強させて演奏されています。
デビュー作のプロデュースがトニー・アイオミですから、当然ブラック・サバス直系の後継者として見られがちでしたけど、まんまサバスという感じでもなく、英国伝統の陰りと味のあるブリティッシュ・ハードというのが、バンドの本質だったのでしょう。
それがNWOBHMの波に乗るべく出音を変化させていき、ライヴ作を経てスタジオ作で実践したのがMCAからリリースされた『Stand Up and Fight』だったんでしょうね。こうやって流れを追うと節操のない感じですけど(笑)、B級感は拭えないながらも、いかにもNWOBHMな香り漂うサウンドをしっかりと披露しています。
今回ピックアップしたタイトル曲の「Stand Up and Fight」は、アルバムの中でもとりわけNWOBHM色が強めなヘヴィ・メタル・チューンです!ミッドテンポでヘヴィに奏でられるリフはサバス由来の雰囲気も醸し出していますし、このタイミングのクォーツならではのメタルを堪能できます。
次作では突然のメロディアス路線に舵を切り、さらなる節操のなさを炸裂させますけど(汗)なんでもアリなところもクォーツのユニークさ、魅力かもしれません(笑)。
ちなみにストリーミングでは名盤といわれる『Live Quartz』だけは未解禁ですね。。本作については単体では見当たらないんですが、NWOBHMの3バンドのコンピとして、なぜか全曲しっかり収録されています。
ぜひ、一度聴いてみてください!