※タイトルに「METAL(メタル)」のワードが入った楽曲を紹介していきます!
ブラジルのヘヴィ・メタル・バンド、 ストレス(STRESS)が、1985年にリリースした2枚目のアルバム『Flor Atomica』の1曲目に収録。
日本から見て地球の裏側、もっとも遠く離れた国のひとつブラジルにもヘヴィ・メタル・バンドがいることは、セパルトゥラ辺りから認識され始めましたよね。その後、セパルトゥラだけでなく、ヴァイパーをはじめ数多のHM/HRバンドが活動していて、確固たるシーンがあり、世界でも有数の熱狂的なメタルファン、オーディエンスがいることも認知されるようになったのは周知の通りです。
そんな今や当たり前のように我々が愛聴するブラジリアン・メタルの、まさにパイオニア的な存在が、このストレスでした。結成は1974年、メンバーが学校に通っていたころに遡ります。当時はツェッペリン、パープル、サバスを始めとした有名バンドのコピーからスタートしたようです。
ライヴ活動も始める中、70年代末期にはプリースト、さらにNWOBHMの影響から本格的にヘヴィメタルバンドを標榜。1982年にブラジリアンメタルの起点のひとつといえるセルフタイトルのデビュー作をリリースしました。わずか8トラックを使用、全編ポルトガル語で濃厚に歌われた本作は、勿論未完成ながらも初期衝動の塊!といった激アツなメタルがぎっしり収められています。
それから3年後にリリースされたのが本『Flor Atômica』でした。リオデジャネイロのスタジオで録音した本作は、よりレベルアップしながらも、初期衝動を持続させた熱きメタルを轟かせています。今回はメタルタイトル括りで、その名もずばり「Heavy Metal」をピックアップしました!
清々しいまでにベタなメタルリフの嵐と、強烈なハイトーンのスクリーミングで、メタル愛をこれでもかと表現してますね~。欧米のメタルバンドへの憧れを自分たちなりに表現した音像は、NWOBHMの影響を感じつつも、模倣ゆえか、どこか日本のジャパメタを想起するテイストを感じさせます。
ストレスは、結局1987年に解散するも、1995年に再結成。断続的に活動を続けており、この1月にはキャッチーなテイストの新曲もリリース。伝説的なデビュー作も含め、ストリーミングで聴けるので、ブラジリアンメタルの歴史の1ページを辿ってほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!