※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ウィッチファインド(WITCHFYNDE)が、1980年にリリースした1枚目のアルバム『Give 'Em Hell』の5曲目に収録。
前回のメタルど真ん中括りでウィッチファインダー・ジェネラルをご紹介したので、ふと似た名前で思いついただけの(笑)ウィッチファインドでいってみましょう~。
イングランド中部のダービーシャー出身のウィッチファインドの結成は、74年まで遡ります。数多のNWOBHMバンドの中でも古参といえますね。初期からのメンバーは”モンタロー”言われるトレヴァー・テイラー(G)とグラ・スコレスビー(Ds)になります。
スティーヴ・ブリッジ(Vo)がすぐさま加わり、初音源としてEPをリリースしたのは79年で、翌年リリースされたのが本デビュー作になりますね。
黒魔術の世界観を如実に反映させたジャケットやバンドイメージは強烈で、のちのブラック・メタルへと繋がる影響を与えたとされています。当然、サウンドもブラック・サバス直系のおどろおどろしいサウンドを想起するんですが。。
いやいや、まったくそうした要素はほぼ皆無!キャリアの長さゆえか、70年代からのブリティッシュ・ハード・ロックの要素を兼ね備えた、味わいのある聴きやすいヘヴィ・メタルが満載です。個人的にはどよーんと重いのは苦手なので、いい意味で期待を裏切ってくれましたね~。
スッキリ後味爽やか、とまでは言いませんけど(笑)、黒魔術的コンセプトを無視して、サウンド面だけで言えばNWOBHMとしては聴き手を選ばない優れた作品なので、このジャケでむしろ損をしてるなあと思います。
今回ピックアップした「Give 'Em Hell」は、初EPでもお馴染みの、タイトル曲にしてバンドを代表するヘヴィ・メタル・チューンです!
オーセンティックでメタリックなリフとドライヴするリズム、ヴォーカルの声質とNWOBHMのキホンのキが詰め込まれた良曲ですよね~。最後の哀愁あるギターソロのメロもいい感じです。この曲だけでもバンドに抱くイメージは変わるんじゃないでしょうか。
バンドは84年に活動を停止しましたが、99年に再結成し地道に活動を続行。2020年に引退を表明しつつも、昨年末に「WITCHFYNDE X」としての継続表明したようです。
ストリーミングではボーナストラック3曲が追加されており、その中の「Tetelestai」がガンズの「Sweet Child O' Mine」にちょい似てて面白いです(笑)
ぜひ、一度聴いてみてください!