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【楽曲紹介】ヘリテイジ(HERITAGE)「Attack Attack」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!

 

イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ヘリテイジ(HERITAGE)が、1982年にリリースした1枚目のアルバム『Remose Code』の2曲目に収録。

 

NWOBHM関連も密かにストリーミング解禁されている音源をたまに見つけますけど、このヘリテイジもそんなひとつでした。

 

音源の権利を持つイギリスのチェリーレッド・レコーズが数年前にCDを再発。80年代当時リリースされなかった日本盤CD化が実現しましたけど、そうした背景もあるでしょう。後にどこのレーベルが権利を保持しているのかが、ストリーミング解禁を大きく左右しますね。

 

ヘリテイジは1980年にシェフィールドで結成。ほどなくして地元でデフ・レパードやマグナムと共演を果たします。さらに制作したデモがきっかけで、当時ウィッチファインドやガスキン等も配給したマンスフィールドにあるロンデレ・ミュージック&レコーズと契約。1981年に初のシングル「Strange Place to Be」をリリースしました。

 

さらに1982年には同レーベルからデビューアルバム『Remose Code』をリリース。レコーディングメンバーは4人ですが、この時点で結成時のメンバーはソングライティングも手掛ける中心人物にしてギター、ボーカル兼任のスティーヴ・ジョンソンだけになっていました。

 

NWOBHMムーブメントも落ち着いてしまった時期とはいえ、デビューに漕ぎつけたヘリテイジでしたが、所属レーベルが財政面で破産するトラブルに巻き込まれます。これが引き金となり、結局わずかアルバム、シングル1枚ずつという短命で1983年に解散してしまいました。

 

その後、本作は1996年にブリティッシュ・スティール・レコーズからボーナス入りで再発されたものの、短命かつ少ない音源は長らく貴重盤扱いで入手困難になっていました。筆者の知人のNWOBHMマニアの方が、本作の希少性を熱く語ってたのを何となく覚えてます(笑)。

 

その貴重度と内容の良さが比例しているかはともかく、プレイング・マンティス系の叙情的なツインギターを前面に推し出した楽曲は、メロディアスさを重視したNWOBHMを好むマニアには堪らないものがあるでしょう。シン・リジィの影響も強く感じさせてくれますね。

 

今回ピックアップした「Attack Attack」は、アルバム中で最も疾走感と鋼鉄度の強い、劇的なヘヴィ・メタル・チューンです!典型的なNWOBHM風味のメタルリフを軸に、縦横無尽なツインギターを駆使。手数の多いドラミングと相まって、硬軟織り交ぜた聴きごたえのあるメタルを響かせてくれます。

 

音質面はお世辞にも良好でなく、バンド自体も未完成でしたが、活動時期や状況が整えば、もっと注目される存在になっていたかもしれません。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Attack Attack

Attack Attack

  • Heritage
  • ロック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes