※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
アメリカのサザン / ハード・ロック・バンド、ドク・ホリデイ(DOC HOLLIDAY)が1981年にリリースした2枚目のアルバム『Doc Holliday Last Ride Again』の1曲目に収録。
HM/HRと親和性の高いサザン・ロック系ですが、日本のメタルファンに知名度や人気があるのは、ブラック・フット辺りでしょうか。比べてドク・ホリデイは、決して見劣りしない存在にもかかわらず過小評価されているように思えます。
南部ジョージア州ワーナーロビンズ出身のドク・ホリデイは、中心人物のブルース・ブルックシャー(Vo、G)らによって、1971年にラウンドハウス名義で結成。活動を続ける中でサザン・ロッカー、ナンタケットのマネージャーの目に留まり、バンド名をドク・ホリデイにします。
メジャーのA&Mと契約し、1980年にセルフタイトルのデビュー作をリリースしますが、プロデューサーはジューダス・プリーストでお馴染みのトム・アロムですね。サザン・ハード・ロックのお手本的な作風で、全米30位内に入るヒットを記録しました。
勢いに乗り翌年、再びトムに加えデヴィッド・アンダールがプロデュースしたのが本作でした。デビュー作の作風を基軸に、さらにハードで豪快な音像のもとで、メロディも増強した極上のサザン・ハード・ロックを展開。バンドを代表する快作に仕上がりました。唯一日本盤でもリリースされたので、当時ラジオでオンエアされていたのを覚えています。
リリース後はブラックフットを始めとした同系のサザンロッカーに加え、ブラック・サバスらHM/HR系バンドともツアーし順調に活動しました。
そして1983年、大ヒットを目指すべく3枚目の『Modern Medicine』では、クイーンで有名なマックをプロデューサーに起用。シンセを多用したモダンな音像へと大胆に変貌しました。ところが従来のファンに失望を与えた上に、新たなファンベース獲得にも失敗する結果に。。
A&Mとの契約も失い、1986年の4枚目で従来のスタイルへの回帰を図ったものの、初期の勢いを失ってしまいます。それでもヨーロッパのマーケットに活路を見出し、音源制作やツアーを行いながら、2011年のフェアウェルツアーまで活動を行いました。
今回はデビュー作とともに大好きな2枚目のオープニングを飾る、ハード・ドライヴィン炸裂のサザン・ロック・チューン「Last Ride」をピックアップしました!ブルースの男気溢れる無骨でワイルドなボーカルが心を熱くさせてくれますね〜。グイグイ迫る乗りの良い曲調に身を委ねていると、乗れもしないのにハーレにまたがって大陸を爆走したくなります(笑)。
ちなみに3枚目も決して悪くない作品なので、ストリーミングで聴いて再評価してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!