※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、TKO(ティーケーオー)が、1984年にリリースした2枚目のアルバム『In Your Face』の2曲目に収録。
前回のヘア/グラム/・メタル括りで、ウォー・ベイビーズをご紹介したので、今回はその関連で、シンガーのブラッド・シンゼルがかつて在籍していたTKOをいってみましょう~。
お笑いのTKOが売れ始めたとき、このシアトル出身のTKOをふと思い出したHM/HRマニアがいたかと思いますが(笑)、こちらの歴史は70年代にまでさかのぼります。メジャーディールを獲得したのが77年で、実際にデビュー作『Let It Roll』をリリースしたのが79年でした。
古参のロックファンならこの頃TKOが来日しているのはご存じかもしれません。79年の夏に江ノ島で行われたJapan Jamフェスに出演してるんですね~。当時としてはまだ珍しい、洋楽アーティストがラインナップされたこのフェスのオープニングを飾っています。
他の出演者が、ビーチ・ボーイズ、ハート、ファイアフォールで、一番面白いのが今をときめく大御所サザン・オールスターズが出演していることでしょう。メタルシーン広しといえど、サザンと共演を果たした洋楽メタルバンドは、TKOくらいじゃないでしょうか?
その後、デビューから実に5年の歳月を経て送り出されたのが本作でした。ど派手な金髪のジャケットのアー写が、当時のヘア・メタル感を醸し出しているように、サウンドの方も、80sのLAメタル系サウンド中心にシフトしてますね。
日本盤も当時リリースされていますけど、ジャケットが女性のヌードに変更されていて、X-RAYのセカンドとともに買いにくさゆえに、結局セールスに悪影響を及ぼしたアルバムだと個人的に認定してます(笑)
今回ピックアップした「Run out of Town」は、西海岸風味のギターリフとミドルテンポのリズムの乗せた、カラッと明るい能天気な曲調を全開にしたアメリカン・ハード・ロック・チューンです!
曲のパーツのあちこちには、まるで小型ヴァン・ヘイレンやん!と突っ込みたくなる要素がありますけど(汗)、これはこれで楽しめるでしょう。キラーチューン的な楽曲が皆無なのが玉に傷ですけどね。。
この2枚目はApple Musicのみ、1、3作目はSpotifyでもストリーミング解禁されているので、お時間があれば振り返ってみてほしいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!