※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、ネヴァダ・ビーチ(NEVADA BEACH)が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Zero Day』の1曲目に収録。
今回は先日ストリーミングのおススメで出てきたネヴァダ・ビーチをご紹介しましょう~。正直そんなバンドいたなあ~程度のうっすらした記憶だったものの、やはり日本盤が91年にワーナーから出てましたね。本国のレーベルはメタルブレイドでしたが、アメリカでワーナーがディストリビュートしてましたからね。
メタルブレイドだけにゴリゴリのメタル系かと思いきや、80sのヘア・グラム、R&R系の流れを汲みつつもAC/DCを彷彿とさせる、よりオーガニックなハード・ロックなのはちょっと意外でした。日本盤の帯キャッチには「タフでストレートなドライヴィング・ロック!」なんて書かれてます。
ネヴァダ・ビーチ自体は、中心人物のハンク・デッケンが東海岸のニュージャージー、ニューイングランドを中心に、ロージー名義で精力的に活動していたのに端を発します。このバンド時代に名プロデューサー、クリス・タンガリーディスに目をかけられネヴァダ・ビーチに進化し、アルバム契約に結び付いたわけですね。
今回ピックアップした「Rough House」は、アルバムのオープニングを飾るストレートなリフとシンプルなリズム、キャッチーで覚えやすいサビメロが印象的なハード・ロック・チューンです!
リフのムードがシンデレラの「Somebody Save Me」にちょっと似てるので、彼らの楽曲の中では80sのヘアグラム風味が強めに感じますね。小細工なしで何の変哲のないハード・ロックですけど、ハンクの味わい深い声質が独特で、ネヴァダ・ビーチの個性を主張しています。
質の高いハード・ロックをデビュー作から提示したものの、次作にEPをリリースしただけでバンドは短命に終わってしまったのは時代ゆえの悲劇でしょう。ハンクはその後ソロ作をリリースしたり、エンジニアで活動したりしていますが、2016年にネヴァダ・ビーチの90年代の未発表作品をリリースしています。
ぜひ、一度聴いてみてください!