※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ウォレント (WARRANT)が1992年にリリースした3枚目のアルバム『Dog Eat Dog』の8曲目に収録。
このヘア・メタル、グラム・メタル括りで、めでたく100曲目を迎えました〜。まだまだご紹介したいバンドや楽曲はたくさんありますけど、今回は以前ご紹介済みのウォレントの別楽曲でいってみましょう〜。
80sのメタルブームの中で、ポイズン辺りと並び、もっともチャラい系のヘア・メタル・バンドとして、良くも悪くも君臨したウォレントだけに、90年代に入ってリアルなロックを追求するオルタナ・グランジの波が押し寄せた時に、最も深刻な影響を受けたバンドのひとつとも言えるでしょう。
ウォレントのバンドキャラやサウンドスタイルは、新しいムーブメントの真逆をいっていましたからね。そんな逆境の中で他の多くのヘア・メタル・バンド同様に、ウォレントもまたサウンドやバンドの方向性について、望んでないであろう転向を余儀なくされます。
その結果として生まれたのが『Dog Eat Dog』でした。タイトルやジャケットからして、前作『Cherry Pie』の軽薄さとは同じバンドとは思えぬ変貌ぶりで、なんとか時代に迎合しようともがいている様子が伺えます。
当時はシーンの雰囲気からいって流行り終えたウォレントはもうダメだろう、、といった空気が蔓延してましたし、オルタナ・グランジの軍門に下ったか、、と本作を正直言うとまともに聴いていませんでした。。
ところが!後年ちゃんと聴くと、ひょっとしたらベスト?と言えるほどにいい作品じゃないですか〜。確かに当時の時代の変化に合わせようとしたヘヴィネス感など、いらぬ要素も散見されますけど、むしろシリアスなムードと出自を隠しきれない80s感の残るサウンドとミックスされ、絶妙のバランスに帰結しています。
中でも今回ピックアップした「All My Bridges Are Burning」は、エッジの効いたリフとタイトなリズムの中で哀感のあるメロディが躍動する、珠玉のメロディアスなハード・ロック・チューンです!
ハードでシリアスになったデンジャー・デンジャー?とでも言うんでしょうか、まさか92年にウォレントがこんな名曲を創り出していたとは、後々驚きました。当時リアルタイムで評価していたHM/HRファンは素晴らしいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!