※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、シェイク・シティ(SHAKE CITY)が、2009年にリリースした1枚目のアルバム『Shake City』の7曲目に収録。
メタルバブル飽和状態の80年代後期~90年代のLAメタルシーン。メジャーディールを獲得できずに、時代の狭間に埋もれたバンドが数多くいるわけですが、このシェイク・シティは、まさにその典型と言えるバンドのひとつです。
知る人ぞ知る当時のバンドの掘り起こしに特化したレーベル、アメリカのエオリアン・レコーズがCD化してくれたこともあり、ストリーミングにでもこうしたレア音源に出会えました。リリースは2009年ですが、ジャケットのメンバーの風貌を見れば一目瞭然で、実際のレコーディングは90年代初頭の作品なります。
87年にギタリストのドン・E・サッチスとシンガーのアダム・ショアを中心にLAで結成されたシェイク・シティ。当初ホット・ホイールズの名義で活動していましたが、のちにシェイク・シティにバンド名を変更しました。
アダムはジェイニー・レインが加入前のウォレントのオリジナルシンガーとして活躍していた人物として知られていますね。他にはTAZのギタリスト、イーサン・グラッドストーンもメンバーに名を連ねています。
ライヴ活動では西海岸のクラブシーンで精力的に活動しながら、有名バンドのオープニングアクトも務め、音源制作ではトミーセイヤーやウォレントのメンバーらとの共作も行い、メジャーディール獲得のチャンスを伺いました。
ところが、時代はヘア・メタル系の飽和状態だけでなく、オルタナ・グランジの波が直撃し、、結局アルバムのリリースにこぎつけることなく、92年に解散してしまいました。
今回ピックアップした「Lust & Love」は、当時唯一の音源であるEPのオープニングにも収録された典型的80sのLAメタルテイストを醸し出すチューンです!ラット風の切れの良いカラッとしたリフとシンガロングできるサビが時代性を色濃く感じさせます。
まあ、アルバムトータルではフックに欠ける感は否めませんけど、きっかけとタイミングが合えばメジャー進出できたのかも?しれませんね!
ぜひ、一度聴いてみてください!