※これぞ80ｓ！のイメージなヘア／グラム／LAメタル／R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ビッグ・バン・ベイビーズ（BIG BANG BABIES）が、1999年にリリースしたアルバム『3 Chords And The Truth』の 2曲目に収録。
今回のヘア/グラム・メタル括りも、発掘系レーベルのペリス・レコーズ発のリリースから、オブスキュアなバンドをいってみましょう〜。
90年代に入ってオルタナ・グランジの波が到来し、最も影響を受けたヘア/グラム・メタル系のバンドが、氷河期時代の恐竜のごとく一斉に淘汰されてしまった、そんな文脈で100回以上は書いて、これからも書くと思いますが（笑）、あとで振り返ると全てが焼け野原になったわけではないようにも見えます。
姿を変えて音を変えて再起をかけるバンドもいれば、しぶとく音楽性を変えずに活動を継続するものもいたでしょう。このカリフォルニア州ハリウッド出身のビッグ・バン・ベイビーズの場合、実態は定かでないものの、90年代に入ってもしぶとくサンセット・ストリップで活動を続け、バッドタイミング極める1992年に、セルフタイトルの7曲入り自主制作音源を初めてリリースしています。
ジャケットに写る4人のメンバーのルックスは、当時のトレンドを考えると恐ろしいほどに時代錯誤な上半身裸＆金髪ロングという80sヘアメタル、グラムメタル臭を漂わせていて、相当に無謀な挑戦に思えてなりません。メンバー名をチェックすると、ギターにケリ・ケリー（Keri Kelli）の名前がありますね〜。
ケリと言えばアリス・クーパー、スラッシュ、ヴィンス・ニール、ジェイニー・レイン等の有名アーティストのサポートをし、プリティ・ボーイ・フロイドでも活動、現在ナイト・レンジャーのギタリストとして知られていますよね。ビッグ・バン・ベイビーズではプロデュースも担当しており、当時20歳そこそこのケリにとってはキャリア原点と言えるバンドでしょう。
今回ピックアップした「Hear You Say」は、ウォレントやポイズンを想起させる甘いメロディに彩られた、アコースティックも導入したロッカバラード風のハード・ロック・チューンです！80s風味のテイスト全開ですけど、プロダクションも含め及第点をあげられる出来で、案外悪くありません。
元々は1994年に自主制作での音源に収録されていましたが、発掘音源集である『3 Chords And The Truth』では未発表音源も含めストリーミングで聴くことができます。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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