※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
イタリアのハード・ロック ・シンガー / キーボーディスト、ミケーレ・ルッピ(Michele Luppi)が、ミケーレ・ルッピズ・ヘヴン(Michele Luppi's Heaven)名義で2005年にリリースした1枚目のアルバム『Strive』の1曲目に収録。
昨日ミスター・ビッグのツアーに参加中のミケーレ・ルッピ関連で、ヴィジョン・ディヴァインをご紹介しましたが、ミケーレのもうひとつの側面であるメロハー括りでもいってみましょう~。
ミケーレがヴィジョン・ディヴァイン以外でリード・シンガーと務めたバンドとしては、キリング・タッチ、そしてシークレット・スフィア等が想起されるため、まずはメロディック・メタルを歌っているイメージが強いでしょうね。
ところが、同郷でもあるミケーレの実力に目を付けたお馴染みイタリア・フロンティアーズが、お得意のメロハー系プロジェクトに抜擢。ミケーレ・ルッピズ・ヘヴンで1枚、2007年にはロサンゼルスという名義で2枚、あまり注目されませんでしたが密やかにリリースされていますね~。
ミケーレは、LAの音楽学校MIのヴォーカル・インスティテュート・オブ・テクノロジー(VIT)を卒業し、ボーカルコーチとしての顔を持っており、その類まれなる実力からメタルのみならず、幅広いジャンルの歌唱をこなせるのは当然でしょう。とりわけ突き抜けるようなハイトーンは、メロハー、産業ロック系にはめちゃくちゃ合いそうで、それを証明したのが本作でした。
ミケーレはすべての楽曲の作詞、作曲、アレンジに加えキーボードも担当していますね。ギター、ベース、ドラムパートはイタリアの無名のアーティスト達が起用されていますが、無難にバッキングをこなしていますね。
全編に渡ってミケーレの声に合いそうなメロハー系のサウンドが展開されますが、決して完成度は低くないものの、楽曲のフックなどいまひとつ決めてに欠けるのも事実。そこをミケーレの歌唱で強引にレベルアップさせている印象を受けますね。
今回ピックアップした「Images Dancing」は、分厚いコーラスワークのサビが爽快な風を運んでくれる、キャッチーなメロディアス・ハード・ロック・チューンです!アルバムのオープニングですし、この曲ではメロディのフックも十分に感じられます。
こうしたタイプの音楽を歌っているのを聴くと、サポートなんかではなく、例えばジャーニーやボストンみたいなビッグネームクラスのリードシンガーでも十分やっていけそうで、色々と妄想してしまいますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!